彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「おいおい、どうしたんだ、瑞希!」

「待ちきれないから凛ちゃんを見に行くって、先に向かった皇助を追いかけて行ったわけだけど~・・・って、なにこれ!?」

「やりやがったな、皇助。」




後からやってきた烈司さん達が、ドアのとれた部屋を見て固まる。




「皇助、いいかげんにしなさいよ!!あんたが責任もって片付けなさいよ!?」

「わははははは!」

「つーても、皇助に直させたら、ますます壊れそうだな~単車の修理はいいのになぁ~」

「わはははは!」

「業者に頼むぞ。代金は奴の給料から天引きさせる。」

「あん!?おい、伊織!勝手に俺の財布に介入してんじゃねぇぞ!!?」

「もしもし、獅子島だ。至急、ドアの修理を頼みたい。」

「って、俺様の話を聞け!!」




こちらに背を向けて、スタスタと牢へとユーターンする獅子島さん。

その後を、部屋のドアを壁に立てかけた百鬼が追いかける。

騒がしい廊下をよそに、瑞希お兄ちゃんがぼやく。




「たくっ!毎回ふざけんな、皇助!」

「す、すみません!僕が、鍵をかけてしまったばかりに~」

「あら、凛ちゃんは悪くないわよ~鍵かけるのはエチケットじゃない?・・・・閉めてると、こじ開けたくなるし・・・ふふふ。」

「モ、モニカちゃん!?」

「オメーもいい加減にしろ、モニカ!」

「どっちもどっちじゃねぇーか。」




うふふふと怪しく笑うオネェさんを、私からガードしてくれる瑞希お兄ちゃん。

この光景にぴったりの言葉を、つむいでくれる烈司さん。




「つーか、凛は気にしなくていい!こいつらは非常識すぎるからな!」

「みーちゃんだって。同類でしょう~?」

「うるせって言ってんだよ!それはそうと、凛・・・・・・・・・似合うな。」

「え?」




そう言って咳払いをする瑞希お兄ちゃんを見る。




「すっげー似合うじゃんか、凛!」

「そ、そうですか・・・?」





ニッコリとほほ笑んで言ってくれる瑞希お兄ちゃんに、嬉しいけど恥ずかしくなる。



「そうだって!モニカが、まともな服渡してるか心配でチェックに来たが~今回は、セーフだったな、烈司?」

「おう。あん時は、腰が抜けるぐれー驚いたわ。」

「あ・・・単車の修理後に再会した時のことですか・・・?」

「それそれ。」




〔★瑞希達の言葉に、凛は心当たりがあった★〕