彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「よっと!」





答えを出したところで、白い上着にそでを通す。

龍星軍の文字が刺繍された特攻服。

4代目総長の証。





「わぁ~こっちのサイズもピッタリ!さすが、モニカちゃん♪」





ジャストフィットの服に興奮が増す。




「鏡ないかな、鏡?」




自分の今の姿が見たくて、瑞希お兄ちゃんの部屋を見渡す。

服屋さんで、試着した服のバランスを見るように、今の自分の姿を見たい。

そう考えながら、部屋の中をトコトコと歩き回っていた時だった。





「わっはっはっはっ!!」

「へ?」




大きな笑い声がした。




ゴトッ!!



「え?」





部屋のドアが変な音を立てる。




メキメキメキ!



「な、なに!?なに!?」





きしむドア全体が、ガタガタと揺れ始める。

そして―――――――





「わーはははははは!」


ガゴン!!





馬鹿笑いと共に、ドアが外れた。






「ええええええええええ!!?」


(は、はず・・・・取れた!?)


「わははははは!いっちょ前に、引きこもりか~凛助~!!?」






パラパラと・・・破片などをこぼしながら、ドアを持っている男。





「野獣ぅ!!?」

「百鬼様だろうが~!?」





現れたのは、規格外な人間百鬼だった。




「な、なにを~!?」

「何やってんだコラッ―――――――――――!?」


バシッ!!





私が聞く前に、別の声が百鬼の頭をド突きながら言った。





「テメー、この怪力馬鹿!俺の部屋のドア壊してんじゃねぇぞ!?」

「瑞希お兄ちゃん!」




怒りながら現れたのは、私の大好きな人。

瑞希お兄ちゃんの言葉に、百鬼は殴られた部分をかきながら言う。





「わはははは!はずしただけだ、はずしただけ!」

「外すなよ!普通に開けろや!」

「鍵かかかってからよ!凛助が悪い!」

「悪くない!!声かけて開けさせればいいだろう!?」

「んな面倒なこと、できっかよ~!?」

「やれよっ!!ドア取る方が後々面倒で大変だろうが~~~!!?」



(そんな理由で・・・・・こんな開け方をしたんだ・・・)




〔★開けてすらいない★〕