彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「コラ、凛を怖がらせるな、モニカ!」

「普通、見ただけでわかんねぇーぞ?やっぱ、オメーも、こちら側の人間だわ。」

「わはははは!オメーらに言われたら終わりだぜ!?」

「いいや。お前に言われることが一番屈辱(くつじょく)だ、皇助。」

「みなさん・・・」




気づけば、ケンカをやめた瑞希お兄ちゃん達や獅子島さん達も私の側に寄ってきていた。

全員の視線は、私の手の中の包みに注がれている。

みんな、モニカちゃんのプレゼントの中身が気になるらしい。




(本当に何だろう?シルキロールとお守りに続くとなると・・・・?)




そんなことを考えてるうちに、中身に手が触れる。




「これは・・・!?」




触った服を、引っ張り出して目を見張る。

私の変化に合わせ、ご機嫌にモニカちゃんが言った。





「パンパカパーン!御開帳~!モニカちゃんから、凛ちゃんへのプレゼントは何と!今夜の凛ちゃんのために用意した特服でしたぁ~ん!!」

「わぁー♪すごーい!」

「「「「ホント、すごっ!!?」」」」





私の言葉に続き、瑞希お兄ちゃん達からも歓声が上がる。

彼女が贈ってくれたのは、リボンやスイーツがのキラキラシールとフリルがついたカワイイ特攻服♪だった。



〔★歓声ではなく、悲鳴だ★〕




「何お前ぇぇえぇ!?それを凛に着せようってのか!?」

「そうよーん、みーちゃん!モニカちゃん特製、『プリンス降臨』をイメージした、王子ロリータ特攻服13号よ~!」

「ホントだぁ~そんな感じだ~」

「何感心してんだよ、凛!?」




彼女の言う通り、プレゼントしてくれた特服は、カッコいい感じで仕上がっていた。




「可愛いでしょう~凛ちゃん~!?」

「はい、とっても!」


「「「「賛成すんのかよ!!?」」」」




〔★モニカと凛の意見の一致に、男達はツッコミを入れた★〕