彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「男にアクセサリーとかいらねぇーだろう!?これ以上、凛を可愛くするなよ!」

「馬鹿。ストリートギャング風の奴はつけてるだろう?つけさせとけ。」

「だとしても、つけすぎだぞ、これ!ジャラジャラして、ケンカの時に邪魔だろう!?」

「何が気に入らねぇーんだよ?俺も凛たんが可愛いから、心配してんだぞ~?もしかして瑞希・・・焼きもちか?」

「ざ、ざけんな!だーれが、焼きもちを~!大体お前は~!?」

「図星だろう?キレてんじゃねぇーぞ。大体、瑞希は昔からさ~」




そう言って、口論を本格化させる瑞希お兄ちゃんと烈司さん。




「あ、あの、やめてくだ・・・!」

「はいはい、いいから、いいから!凛ちゃんはこっちへおいで~」




言いあいをする瑞希お兄ちゃん達から、私を引き離したのはモニカちゃん。

そして耳元でささやく。




「あの二人は放っておきなさい。それよりも、モニカちゃんからのプレゼントも受け取ってぇ!!」

「え?モニカちゃんも、僕に・・・??」

「そうよん!モニカちゃんから、凛ちゃんのためのヤンキー的ファッション!」

「ヤンキー的ファッションアイテムって・・・!?」



(前も、そういうセリフを聞いたことがあるような・・・?)




〔★凛の脳裏で、何かがリプレイされかけている★〕




「はい、どーぞ!」

考える私に気づくことなく、烈司さんよりは大きな包みを差し出すモニカちゃん。




「こ、これを僕に!?」

「そうよん♪さあ、開けて!開けて!着て頂戴!」

「着る・・・?中は、服ですか??」




そう聞きながら、ガサガサと包みを開ける。




「そうよ~!」




私の様子を見ながら、隣にやってきたモニカちゃんが得意げに言う。





「可愛い凛ちゃんを観察して、イメージに合わせて作ったの♪」

「え?観察?」

「サイズとか、じっくり見ないとわからないでしょう~?」


「ええ!?聞いてくれていいんですよ!?」



(見てわかるの!?すごい、この人!?)




〔★どちらかと言えば、恐ろしいことだ★〕