彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「瑞希。凛たん、おびえてるから、それまでにしとけー」

「烈司。」




そんな私に烈司さんが助け舟を出してくれた。




「いいかげん、昼寝させないと明日の朝方まで持たないぜ、凛たん?」

「え?お昼寝・・・ですか?」

「そーそー!会社や企業でも、昼寝をさせた方が効率上がるって言われて実施してるとこもあるからよ~」

「賛成!モニカちゃんがモーニングコールしてあげるから、モニカちゃんのベットでおやすみなさいよぉ~!」

「却下だ。お前の寝床に寝かせたら、凛道が違ったデビューを迎えるだろう。」

「わはははは!ちげーねぇー!瑞希でいいだろう!」


「えっ!?」




百鬼の言葉にドキッとする。




「前にも、瑞希に添い寝してもらっただろうー!?それでいいじゃねぇか!わははははは!」

「も、百鬼さん・・・!」




野獣にしては、気の利くことを言ってくれる。




(とはいっても・・・持ち主である瑞希お兄ちゃんがOKするかどうか~)


「そうすっか。」

「ええ!?」


(あっさり、賛成してくれた!?)



「凛の寝床は、まだ準備中だから~俺のベットで良いぜ。凛もそれでいいよな?」

「も、もちろんです!!」

(やったー!前回は気を失ったけど、今回は意識があるうちに眠れそう~!)


「じゃ、じゃあ!お借りしてもいいですか・・・!?」

「かまわねぇーよ。俺のジャージに着替えるか?」

「ええええ!?悪いですよ!」

「ばか。土まみれの服で、布団に入られるのが嫌なんだよ。ちゃんと着替えろよ?」

「はい・・・!」


(ウルトララッキー!!瑞希お兄ちゃんの香りをまといながら、永遠の眠りにつくなんて・・・最高だわ・・・!)




〔★永遠に眠ってはいけない★〕