彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「お、男が・・・・甘いものが好きって、おかしいですか?」


「「「「え?」」」」

「わはははははは!」




私の疑問に、声をそろえる4名と笑う1名。




(考えてみれば・・・女子のプリン好きは聞くけど、男子の甘党って聞いたことないんだよね・・・)




男の子をしてるけど、男の子じゃない。

疑似男子をしてるから、変に女っぽいといけない。

気になって聞いてみたんだけど――――――――――・・・・





「そんなことねぇーよ!甘いの好きで、悪いことねぇーぞ、凛。」

「瑞希お兄ちゃん。」





返ってきた返事は、プリン好きの甘いもの好きでもOKというもの。

それは、他の先輩達も同じだった。



「瑞希の言う通りだぜ、凛たん?硬派だから甘い物食べませんとか、昔の話だぜ?今は今らしく、合わせて生きればいいぜ?つーか、好きにしていいことだからよ。」


「れーちゃんの意見に賛成!あたしも、甘いの好きな男の子は賛成だもの。甘いものだって美味しいんだから、それを知らない方がそんじゃない?ねぇ、イオリン?」

「俺は乙女系男子だとは言ったが、それがよくないとは言っとらん。個人の個性は大事にするべきだ。哺乳類だって、人並みの生き方をして甘味を食しているからな。」

「コラコラ!言葉に悪意があるぞ、伊織!?俺様を指さしながら、野獣はともかく、哺乳類ってなんだ!?ケンカ売ってるってみなしていいな!?」

「やめろ、皇助!伊織も、口が悪いぞ!?つーことで、凛!甘いのが好きだからって、恥じることはねぇ!俺も好きだから・・・・好きなままでいていいからな!?」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」



そう言って、照れくさそうに頬を染める彼に・・・ドキドキ!



(ヤバい・・・!健気な姿も、超ステキなんですけど~!!見惚れる!!)




〔★見惚れ過ぎである★〕