彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




後に残された私は、カンナさん達がいなくなった方を見て立ち尽くしていた。



(・・・どうなっちゃうんだろう・・・・)




今日の出来事、可児君が全部、周りにしゃべっちゃうのかな?

可児君、反省していたみたいだからいいけど、他の人に話されちゃうのは嫌だな。



(おじさんへの攻撃はともかく、瑞希お兄ちゃんに焼きもち妬いたこと、バラされたら恥ずかしいなぁ~・・・困るな~・・・)




〔★困るポイントが逆だった★〕




(でも、それだけ仲良しだって自慢できるから、よしとしようかな・・・?)



そうやって、前向きに考え直していたら―――――――



ポン!

「え?」




だれかに肩を叩かれた。




「モテる男はつらいな?」

「瑞希お兄ちゃん!?」




笑顔で私の肩に手を乗せていたのは、片思い中のお兄様。

ニヤニヤした笑顔だったが、問題だったのは彼の発言。



「モテるって・・・・瑞希お兄ちゃん!?なに言ってるんですか!?」

「照れるなよ、色男~?」



そう言うと、肩に腕を回しながら私を引き寄せる。

からかうような口調で瑞希お兄ちゃんは言う。





「男にしろ、女にしろ、好かれるのは良いことだぜ?可児はともかく、高千穂は絶対に、凛が好きだぞ~?」


「なっ・・・!?」

(何言いだすの、瑞希お兄ちゃん!?)




〔★おかしな誤解が発生していた★〕





「そういう冗談は、やめてください!」



完全なからかいモードで言われ、否定の意味も込めてその腕を振り払う。




(私の好きな人は、あなたなのに!)





ムカムカしながらニラんだけど、そういう行動がよくなかった。





「お?初めて、反抗したな~?図星か?」

「なっ!?」





それでさらに誤解される。

ニヤニヤしながら、瑞希お兄ちゃんは言う。