彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「あなたほどの男らしい漢を、世間が知らないなんざ、この俺が許さねぇ!!」

「え?」


「安心してくれ!!今日の出来事は、丸ごと全部、バッチリみんなに話すぜ!!」

「み、みんなに話す!?」


「おう!俺が円城寺を見つけ、その様子をうかがっている場面から、ラストの円城寺との和解同盟編まで、拳の利いた語りで広めるからよ!任せてくれ!!」


「え・・・・!?」

「って、オーイ!!?」

「俺らの話を広める気か!?」




可児の言葉で固まる私の側で、ギョッとしながら慌てるカンナさんと円城寺君達。




「オメー!俺らが墓場でスタンバってたこと話すのかよ!?」

「序章は必要だろう!?」

「いらねぇーよ!つーか、瑞希先輩の溺愛発言も暴露すんのかよ!?」

「ええ!?やめろよ、お前!」

「大丈夫っす!」




カンナさんの言葉に慌てる瑞希お兄ちゃん。

それにドヤ顔で可児は言う。




「メインは、バラさんを撃退する凛道蓮の場面と、感動して泣いている高千穂達のシーンをしっかり話すつもりですから!」

「なんだ・・・よかった~」

「いやいや!よくないっすよ!」

「テメーカンナの泣くところはいいだろう!?」




ホッとする瑞希お兄ちゃんに対し、赤い顔で怒るカンナさんと悠斗君。




「何言いやがる!?女の涙は、アクセントだ!素直じゃない円城寺の話と合わせて3大イベントとして、ちゃんと宣伝するからな!じゃあな!」




そう言うと、敬礼してその場から走り出す可児良信。




「あああ!?逃げたあいつ!」

「追え!しゃべりに行くつもりだぞ!!」

「ざけんじゃねぇ!俺と凛道はなれ合ってねぇーぞ!!」




遠ざかる可児に、爆裂弾の男達も走り出す。




「すません、瑞希さん!また改めて!」

「「失礼しまっす!」」



「おう。頑張って捕まえろよ~」

「当然すよ!」


「頑張ってね、円城寺君。」

「うっせー殺すぞ凛道!?」


「なんで僕には、殺し文句!?」




〔★瑞希には優しく、凛には厳しかった★〕




「気にすんなよ、凛!大河は、凛にツンデレなだけだよ!マジでサンキューな!」

「カンナさん。」





キバをむく円城寺君とは正反対に、カンナさんが優しく言う。