彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「なんか・・・・兄弟そろって、ろくでもねぇーなぁー・・・・」

「だよなー秀!先輩方、真田先輩と凛道はいつも、あんな感じっすかー?」




つぶやく秀君に同意して、悠斗君が烈司さんに聞く。

それに、先輩を代表して烈司さんが言う。




「まぁ、そういうところか。瑞希は凛たんのこと、大事に、大事してるからな~」

「ちょっと、れーちゃんあたしだって、凛ちゃんを大事にしてるわよ!?それなのに・・・凛ちゃんは、みーちゃんとばっかりベタベタして!みーちゃんズルいわ!」

「お前の妬み(ねたみ)方は、ワンパターンだな、モニカ。」

「わははははは!ブラコンだぜ、ブラコン!」


「うるせーぞ、外野!つーか、あんたら兄弟のブラコン話は置いておいて、俺の話だろう!?」

「可児君。」




そう言って初代龍星軍メンバーを怒鳴りつけると、五分刈りの男は一人で語り始めた。




「そういうことで俺は!親父から墓場の草取りを命じられ、朝から黙々と抜いていた!」

「朝から、してたんですか?」

「そうだよ!そうしたら、聞き覚えのある声と顔が墓地にやって来たじゃねぇか!?」

「え!?僕らを見つけたってこと・・・?」




ギクッとして聞けば、淡々とした口調で言われた。




「いや、オメーらじゃねぇよ、凛道蓮。やってきたのは、円城寺達だ。」

「俺らかよ!?」


(ホッ!よかった、私じゃなかった・・・・!)



〔★凛のドッキリは、フライングで終わった★〕




「そうだよ!オメーらが、伊吹陽翔の墓を探し、コソコソと隠れてるところを目撃してな・・・!」

「見てたんかい!?」

「好きで見たわけじゃねぇ!シカトしてもよかったが、『必ずここに、凛道がくるから待ってるぞ!』という円城寺の言葉を聞き、好奇心に負けて、オメーらの背後に身をひそめたのだ・・・!」

「円城寺君!?本当に、待ち伏せしてくれたんだね!?」

「テメー!!一緒に隠れてんじゃねぇぞ!?」




わーお!と思いながら円城寺君に言えば、彼は真っ赤な顔で怒る。



「この野郎!それじゃあ、瑞希さんが来る前から一緒に隠れてたことになるじゃねぇか!?」

「おう・・・・長かったな、あの2時間は。」

「2時間も待ってたんですか!?」




〔★ご苦労なことだった★〕