彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「こんのぉおおおお!マジで、凛道蓮のアニキだなテメー!?言うことも、考え方も、ガチでそっくりだよ!!マジで!!」

「あはははは!そりゃ~ありがとよ!聞いたか、凛~?俺らそっくりだって~?」

「むぐむぐむ!」




ニコニコしながら聞いてくる瑞希お兄ちゃんに、一生懸命首を横にふって喜びをアピールする私。



「つーか!いい加減、手を離してやれ、瑞希。」

「そうよ!凛ちゃんの声を聞かせなさい!!」

「うっせーな、烈司、モニカ!今離そうと思ってたんだよ~」



お兄さんとオネェさんからの言葉もあって、ブスッとした顔で私の口から手を離す瑞希お兄ちゃん。




「ぷは!」

「ごめんな、凛。ついつい、ふさいじゃった。」

「そんな・・・!瑞希お兄ちゃんさえよければ、いつでも封鎖(ふうさ)してください・・・!」

「あははは!凛は可愛いなぁ~じゃあ、帰るか?」

「はーい♪」



「って、帰るなよ!!」





大好きな瑞希お兄ちゃんに肩を抱かれ、ルンルン気分で歩こうとして止められる。






「俺の話を聞けぇえぇぇえぇ――――――――!!!!」


「可児良信・・・・」






うおぉぉぉ!と、再度叫びながら、両手を広げる男。

しつこい態度にうんざりしながら、思わず見つめてしまう。

そうしなければ、きっと気づかなかったと思う。




「あれ?可児君・・・・君が着てる服は・・・・『じんべえ』じゃない?」




〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
じんべえ:袖がなくて、丈が短い、和服のこと♪江戸末期に、庶民が着てた「袖無し羽織(そでなしばおり)」が起源だよん♪



和風ファッションをしてる男子に言えば、ギロッとした目で答えた。




「ばか野郎!こいつは『作務衣(さむえ)』だっ!!」

「作務衣!?」


〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
作務衣(さむえ):お坊さんが、寺院を維持するための労働を行う時に着る服のことだよ♪作業着とも言う♪




「作務衣って・・・・僧侶が着る服だよね?」

「なんだオメー?悪さを反省する意味で、お寺に無料ボランティアとして派遣されたんか?」

「ちげーよ、真田瑞希!」





瑞希お兄ちゃんの言葉を否定すると、可児は真剣な顔で言った。