彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「オメー、うちの凛といい勝負したんだろう?あっちじゃあ、評価なしかよ?」

「いちいち、しつけぇーぞ!うちのルールに口出してんじゃねぇぞ・・・!?」


脅すように言うと、ギロッと瑞希お兄ちゃんをにらむ五分刈り。

それで私も、ムカッとしたけど・・・




「それもそうだな。わるかった。」

「真田先輩!?」

「瑞希さん!?」

「むむう!?」

(え!?謝っちゃうの・・・・!?)




一番怒っていいはずのご本人が、あっさりと謝った。

瑞希お兄ちゃんの態度に、私達だけでなく、可児も目を見開く。

そんな男に瑞希お兄ちゃんは言う。




「オメーが、こんな場所で何してたか知らねぇーけど、俺はオメーなんて知らねぇ。」

「な、なんだと!?」

「男は人前で泣くことねぇーからよ・・・・何も見ちゃいないから、あとは1人で好きにしな。凛、烈司も、大河達も!けーるぞ。」

「お、おい!?」




そっけなく言うと、私を抱きしめたまま、回れ右をする瑞希お兄ちゃん。




「りょーかい、瑞希♪」

「お、おす!お供します!」




他の人達は返事が出来たが、私は出来ない。

でも、瑞希お兄ちゃんに抱きかかえられて・・・連れて行かれる幸せ♪

そのまま、可児に背を向け、伊吹陽翔さんのお墓の前を通過して帰ろうとしたが・・・・





「待て待て待て!」





ズザザザザザ――――――――――!!!



「むぐ?」

「あん?」




瑞希お兄ちゃんの・・・・私達の前にスイングすると、両手を広げてゆく手をはばむ可児。




「なに勝手に帰ってんだよぉ~~~~~!!?」




〔★可児は瑞希達を引きとめた★〕



「どうした?まだ用があるのか?」

「用があるとか、お前!こういう時、男泣きしてたら声かけて聞くだろう!? 」


「むぐむぐ!?」

こ、こいつ!


(話を聞いてほしいの!?)




〔★意外と、かまってちゃんだった★〕