彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「み、みなさん!僕のためにそこまで・・・・!」

「大事にされてんな、凛は?」




茶化すように言ってくるカンナさんだが、その眼はまたうるみ始めている。

彼女も感動してるのかと思うと、こちらまでもらい泣きしそうになる。




「コラ、なに泣いてんだ、オメーは?」

「あ、お、お兄ちゃん!?」




ジーンとしている私の顔をのぞきながら、人懐っこい笑みを浮かべる瑞希お兄ちゃん。




「たく、凛はホントに泣き虫だな~?」

「な、泣いてませんもん!・・・・グスン。」

「ぷっ!鼻すすりながら言うことか~?」




視線をそらす私の頬を両手で挟むと、プ二プニしてくる瑞希お兄ちゃん。




「凛ちゃんどうした~?今度はうれし泣きでちゅか~?」


(ひゃあああああああああああああ!!)




可愛い顔で、可愛い口調で言う好きな人。




「な・・・泣いてなんかないですよぉ~グスン♪」

「ほっほっー?グスンて聞えたけど~?」

「グスングスン♪違うもん!」

「嘘つけ~この泣き虫ちゃんが~!」



〔★凛はわざと鼻をすすった★〕
〔★瑞希は気づくことなく、からかい続ける★〕




(いやん、役得!至近距離で、ほっぺをプ二プ二されて~~~~幸せ!)




両頬をもまれ、バンダナで隠している口元が緩む。

目じりも下がっているけど、揉まれているおかげで気づかれてない。




「あーあ・・・瑞希の奴、凛たんで遊び始めたぞ・・・」

「なっ!?嘘でしょう、瑞希さん!」

「うわー・・・・マジで、ブラコンだ。」

「両思いのブラコンだ。」

「わははははは!まるで、タマとポチを買ってた頃の瑞希だな!!」

「今度は人間を飼育する気か、瑞希は。」

「ずるいわ、みーちゃん!あたしが、凛ちゃんをお世話したいのに~!?」

「つーか、凛を人間扱いしろよ、あんたら!!」




隣でフォローしてくれるカンナさんの言葉もそこそこに、瑞希お兄ちゃんとイチャイチャする。





(ああ、幸せ!この時間が永遠に続けばいいのに~~~!!)




もっと、かまってほしくて鼻をすすった。