(・・・・・・・どうしよう、これ。いつやめればいいんだろう。)
怒るどころか、お地蔵さんのように動かない円城寺君に私は困る。
私から動くべきか、彼が動くのを待つべきか。
警戒しながら考えていれば、先に円城寺君が口を動かす。
「だからオメーは気に入らねぇーんだよ。」
そう言って、私から額を離す。
「おりゃあ、オメーが、でぇーきれーだよ。」
(大嫌いって・・・)
「つくづく、俺のムカつくポイント押さえてくれてよ~」
「別に、狙ってそうやってるわけじゃないですけど?」
「うるせぇ!オメーの警護もムカつくんだよ!龍星軍の4代目なんだから、もっと胸張りやがれ!」
「円城寺君に言われなくても、僕は~・・・・・え?」
(龍星軍の4代目・・・・?)
彼の言葉で、一時停止する思考。
そこへ、円城寺君が更なる言葉をつむいだ。
「俺を自転車でタイマン会場に運んだのは、オメーが勝手にしたことだ。礼を言う義理はねぇ。けど・・・・カンナを巻き込まなかったことと、弁当を届けた時に、俺ら逃がしたことは、礼を言ってやってもいい。」
「え、円城寺君?」
(どういう意味・・・・!?)
瞬きしながら彼を見れば、目が合う。
視線が重なったのは一瞬のことで、バツが悪そうに舌打ちすると、ソッポを向きながら円城寺君は言った。
「オメーを認めてやるよ・・・・!龍星軍4代目総長・凛道蓮・・・・!!」
「認める・・・・?」
「しかたねぇーだろう!?カンナばかりか、秀と悠斗まで、オメーが4代目してもいいとかぬかしやがるから・・・」
「え!?彼らが、ですか?」
思わず振り返る。
大きい男子と小さい男子を見れば、にやりと笑って私へとピースサインを出す。
「瑞希さんが言うように、オメー人を引き寄せるなんかがあるんだろうな!」
「円城寺君・・・」
「まぁ、蛍光灯に蛾がたかるようなもんだろうけどな。」
「誰が電球だ!?」
「ゴキブリホイホイの方がよかったか?」
へっ!と鼻で笑う男子に言えば、相手は不敵な笑みで言ってきた。


