彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




瑞希お兄ちゃん達を前に、円城寺君は言った。




「凛道に話があるんすよ。」

「僕に?」

「凛に?」

「つーことで、ちょっと2人だけで話をさせてもらえませんか?」

「え?」



いきなり切り出された提案。





(私と話・・・・!?)


「・・・凛と2人で話したいだと?」

「そうっす。」

「話なら、ここ出すりゃあいいだろう?俺らは、口出しするつもりはねぇぞ?」

「サシで話したいんすよ。」





瑞希お兄ちゃんの意見を否定すると、戸惑う私を目で見ながら言った。






「凛道に、面と向かって言っておきて―んです。」


「円城寺君・・・?」




「いいですよね、瑞希さん?」





そう言って、瑞希お兄ちゃんに許可を求める円城寺君。



「え!?ちょっと、待って円城寺君!おかしくない!?」

「どうしても俺、こいつと話をしたいんすよ。」

「聞こうよ、僕の話!?僕に話があるなら、僕に聞くのがスジでしょう!?」

「頼みます、瑞希さん。」

「円城寺君てば!」


「わかった。」




無視する円城寺君に文句を言っていれば言われた。




「あくまで、話し合いだぞ?」




本人である私に構うことなく、許可してしまう好きな人。




「お兄ちゃん、なんで・・・・!?」

「さわいでんんじゃねぇーよ、凛。」



そう言うなり、私を見ながら瑞希お兄ちゃんは言った。




「大河は、オメーに今までからんできた男どもとは違う。」

「それはそうですが・・・・」

「本人も話だけって言ってるだろう?信じてやれ。」

「う・・・・」



そう言って、流し目で私に告げる瑞希お兄ちゃん。




(やだ・・・そんな色っぽい顔されたら~!!)

「わかりました。」




(OKって言うしかないじゃーん♪困るなぁ~もぅ♪)




〔★あまり困っているようには見えない★〕





「つーても、ケンカはするなよ。ここは、死者の眠る静かな場所だからな?」




死者の下りからは、円城寺君を見ながら注意する瑞希お兄ちゃん。



「行って来い、凛。」

「わかりました!行ってきまーす!」



瑞希お兄ちゃんに言われては、逆らえないもん。



〔★凛に逆らう気がないだけだった★〕