彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「なんて言うか・・・光だな。」

「光?」

「凛のこと、流れ星みてぇーだって言ったけど、それもある。けど・・・なんか、凛の周りの空気はきれいなんだよな。オーラって言うか・・・かりすまっぽい感じの光を凛に感じてる。」

「オーラに、カリスマですか??」

「口だけの奴、強いだけが取り柄の奴とは違う。素人だけど、誰も持ってない、『何かがある』って感じだよ。」

「はあ・・・」




そう説明されてもわからない。

瑞希お兄ちゃんは時々、難しいことを言うので解読に困る。




「俺もバラさんも、本能で動いてるからな。手を出さない方がいいって、あのおっさんに、伝わったのかもしれねぇーな!あはははは!」

「は、はははは・・・・そうですか・・・」




本当に、意味がわからなかったけど、最後に瑞希お兄ちゃんが笑った。

自然に、いつも見せる笑い方をするのでホッとする。

でも、安堵したのはつかの間だった。







「ちょっと、いいっスか?」





その声は、低く静かに問い合わせてきた。



「話もまとまったみたいっスよね?」


「円城寺君?」

「どうした、大河?」




言ったのは、爆裂弾リーダーの円城寺大河君。

怒りんぼの彼だったが、表情は落ち着いていた。

瑞希お兄ちゃんを見ながら、真面目な顔で言った。




「俺、話『も』あってきたんすよ。」

(話??瑞希お兄ちゃんにかな?)


「どんな話だよ?」




私同様、同じ考えだった瑞希お兄ちゃんがたずねる




「すんません。瑞希さんじゃないんすよ。」

「あん?じゃあ、誰よ?」


「凛道蓮です。」


「・・・はい?」

(え?私・・・・!?)





瑞希お兄ちゃんだと思っていたのに、円城寺君が指名してきたのは彼に嫌われているはずの私。





「は、話って、円城寺君!?僕に!?」

「おう。凛道、ちょっとツラ貸してもらうぞ。」





こちらの返事を聞く前に、そう言いきる円城寺君。

疑問系で聞いてこない円城寺君に、これは私に拒否権のない決定事項(けっていじこう)なんだとわかった。