彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「なんですか、これ!?みんなさん、そろいもそろって!そんなに僕を問題児にしたいんですか!? 」

「あたしはいいと思うぜ~凛♪」



呆れる男子メンバーとは違い、得意げにカンナさんは言う。



「危ない男って、カッコいいじゃん?お前、素質もあるから自信持てよ?」

「嫌だよぉ!!」



そんな彼女に、私は訴えた。



「僕は、普通のヤンキーで行こうと思ってるから!瑞希お兄ちゃん達のように、楽しくのんびりとヤンキーを・・・・ケンカはナシで、バイクで走ったり、たわいない話で盛り上がっていく予定だから!」

「のんびりって、凛たん・・・・別に俺らは、のんびり活動はしてたわけじゃねぇーけど~・・・まぁ、問題はそこじゃねぇか。」



クスッと笑うと、煙草を口にくわえる烈司さん。



「結果として凛たんは、フジバラの気持ちを変えちまったんだ。」

「僕がおじさんを?」


「俺もそう思う。」

「瑞希お兄ちゃん!?」



言ったのは、額に包帯を巻いた瑞希お兄ちゃん。



「大丈夫ですか!?」

「大したことねぇーよ。」

「そうそう♪たんこぶだけど、念のために病院へ寄りましょうね、みーちゃん。」



怪我した本人と手当てした本人の言葉にホッとする。



「よかった・・・」

「俺もよかったぜ。凛が連れていかれなくて。」

「あ・・・」



そう言うと、私の頭に手を置いて撫でながら告げる。




「バラさんは、凛の・・・凛道蓮から『何か』を感じ取って、手を引いてくれたんだろう。」

「なにかって、なにです?」

「うん・・・口ではうまく説明できないもんだが・・・同じだろうぜ。俺が、凛に感じた『何か』と。」

「僕に瑞希お兄ちゃんが!?」

「まぁな。」




私へと視線を向けながら語る口調は優しい。