彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



瑞希お兄ちゃんとの誓いを立ててから、ふと思う。



「どうして、フジバラさんは・・・僕を捕まえなかったんでしょうか・・・?」



自然と口から出た疑問に、瑞希お兄ちゃんをはじめとした面々が顔を合わせる。



「あのおじさん・・・僕を捕まえようと思ったらできたんですよね?喫煙してたって罪をでっち上げてでも、強引にタイホしようとしたのに・・・なんでしなかったんだろう・・・?」

「・・・・そういう気分じゃ『なくなった』んだろう。」



私の問いに瑞希お兄ちゃんが答える。



「最初は、陽翔の墓参りの『戦利品』として、凛をパクるつもりではあった・・・。だから俺らを挑発して、攻撃もしてきたんだ。」

「ああ!?そういえば、あのジジイ!瑞希お兄ちゃんに缶をぶつけましたよね!手当てしなきゃ!」



ハッとして、瑞希お兄ちゃんを見る。

よく見れば、額が赤くなっている。




「あああああああああああああああ!?あの鼻水親父!瑞希お兄ちゃんに傷を入れやがって!!」



叫びながら飛びつけば、苦笑いしながら彼は言う。




「ばか。これぐれー、怪我のうちに入るかよ?」

「だめですよ!脳挫傷してるかもしれないし、これが原因でポックリで、伊吹陽翔さんの元へ行くかもですよ!?」

「おいおい、ちょっと、落ち着~」

「落ち着いてる場合じゃないです!だれか、お医者さんを!救急車ぁ――――――――!!」




〔★凛は呪文を唱(とな)えた★〕
〔★両手を口に当てて、ほえた★〕




「呼ぶな!叫ぶな!おおげさにしなくていいって!」

「そうはいきません!手当しないと~~~~~モニカちゃ―――――――ん!!」

「はぁ~いん♪」




医療機関の人を呼ぶなと言われたので、側にいたオネェさんにSOSを出した。




「はあ!?なんでモニカを呼ぶんだ、凛!?」

「だって、救急箱を持ってるからです。」

「そうよん♪ほら!可愛い凛ちゃんが、お出かけした先で怪我しちゃダメでしょう~?」

「持ってきてんのかよ!?」



〔★凛の召喚魔法★〕
〔★装備付きのモニカが現れた★〕




手当てする道具を見せるオネェさんに、ツッコミを入れる瑞希お兄ちゃん。

これに、モニカちゃんの方も言った。