彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




伊吹陽翔の墓の前。

集まった大勢の人間のおかげで、絶えることなく、線香の煙が上がり続けていた。




「まさか、フジバラまで墓参りにくるとはな~」

「わははは!警察は暇だな!」

「敵情視察だろう。油断はできんぞ。」

「心配ご無用よん!凛ちゃんはあたしが守ったげるー!」


「凛、俺らがついてるから、わからないことはなんでも聞けよ!?」

「瑞希お兄ちゃん!」

「とりあえず、知らないやつと簡単につるむなよ!?」

「は、はい!!」



いたのは、私達、龍星軍メンバーと、



「瑞希さんの言う通りだぜ!サツだと思わなくても、あんな不良警察とならんで歩いてんじゃねーよ!」

「さすがに、大河に同感だわ。凛をパクるためなら、線香につかう種火をタバコの火だって言いがかりをつけようとしたんだからさ~」

「あのおっさんのしつこさは、俺らの業界じゃ有名だからな。そうだろう、悠斗?」

「俺はあいつのおかげで、バイクで県外まで逃げた・・・!」



先ほどの警部についていろいろ語る、円城寺君達率いる爆裂弾だった。

菅原凛こと、凛道蓮は、瑞希お兄ちゃんと二代目龍星軍のお墓参りに来たわけですが、なぜかトラブルに巻き込まれてしました。



「凛!今回は大目に見てもらえたみてぇだけど、次、同じことをしたら、マジでバラさんに捕まるからな!?」

「ごめんなさい・・・・次からも絶対に、ライター類は持ち歩きません。」

「そーだけど、そうじゃない!」

「違うんですか?」



違う、違う!と、手を振る瑞希お兄ちゃんに聞けば、彼じゃない人が言った。



「凛たん、瑞希が言いたいのは、ポリ公を投げたり、蹴ったりするなって意味だよ。」

「烈司さん!?」



瑞希お兄ちゃんの言葉をフォローしながら心配してくれる男前のお兄さん。



「そうよ、凛ちゃん!相手はクサレ外道でも、おまわりさんよ?」

「モニカちゃん。」



同じく、心配してくれる美人のオネェさん。



「わははは!俺様はいいと思うぞ、ケンカ!特に、売られた喧嘩は大歓迎だぜっ!!」

「百鬼さん・・・・」

(こいつ・・・・絶対、心配してないな・・・・)




〔★心配の『し』の字さえ見当たらない★〕