彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「今までの話をまとめると、最初から俺達のやり取りを聞いてたみたいだな~?」

「「ギクッ!?」」


「その様子じゃあ、図星だな!?隠れて盗み聞きしてたなぁ~!?大河、高千穂、長谷部、吾妻!?」

「「「「うっ!」」」」



(みんなで見てたんだ・・・)



〔★わかりやすいリアクションだった★〕




あきれながら言う瑞希お兄ちゃんに、顔をひきつらせる円城寺君達4人組。




「すみません・・・瑞希さん・・・!」




瑞希お兄ちゃんの言葉を受け、最初に口を開いたのは円城寺君。

バツが悪そうに謝る。




「俺ら・・・いや、俺は~」

「出てくるタイミング逃したんだろう?」

「えっ!?」




言い訳しようとする円城寺君の会話をさえぎると、ため息交じりに瑞希お兄ちゃんは言った。




「成り行きで、盗み聞きになっただけだろう。」

「み、瑞希先輩!」

「来てくれたんだろう?」




再度、先手を打って円城寺君がしゃべる前に瑞希お兄ちゃんは言った。




「お前らも、陽翔の墓参りに来てくれたんだろう?」

「えっ!?」

(円城寺君達が、伊吹陽翔さんのお墓参りに来た!?)



「瑞希さん!?」

「瑞希先輩、それは――――――――・・・・!」

「違うのか?」




そう聞く姿は笑っている。

いつもの瑞希お兄ちゃんだった。




「オメーらも、凛と俺達と一緒に、拝(おが)んでくれるよな?」




カンナさんの口ぶりからして、絶対、お墓参りが目的じゃないと思った。

私でもそう思ったのだから、私より賢(かしこ)い瑞希お兄ちゃんが、気づかないはずがない。

それなのに―――――・・・・!




「来てくれて、ありがとな。ほら、もっとこっち来いよ。」




手招きする瑞希お兄ちゃんの動きに合わせて、円城寺君達への包囲網がとかれる。




「瑞希さん・・・!」

「真田先輩っ・・・!」


(瑞希お兄ちゃん・・・・!!)




やわらかく、すべてをつつみこむような笑顔。

それを見て、やっぱり瑞希お兄ちゃんはステキだと思った。