彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「僕がお弁当を届けに行ったばかりに・・・武闘会(ぶどうかい)になってしまったじゃないですか?尾村の残党に狙われたりしてませんか?」

「凛、お前・・・・」




私の問いに、一瞬、困った顔をするカンナさん。

しかし、すぐに元の表情に戻ると言った。




「・・・あたしらは平気だよ。平気って言うか・・・・もう狙われることねぇーから。」

「狙われることはない・・・・?」


「そうだよ!大河が東山の頭に収まったからな。」


「え!?」

「秀!」




そう言って声をかけてきたのは、背が高い男子。



「君は・・・秀君!」



瑞希お兄ちゃん達に囲まれている中、首を伸ばしてこちらを見ながら言った。



「って!?数回しか会ってないのに、もうフレンドリーな呼び方かよ!?まぁ、いいけどさぁ~」

「いや、よくないです!円城寺君が東山の頭になったという点について、詳しく!」

「お前、やっぱりどっかズレてるぞ!?」


「つーか、もともとこういう奴だ!!」

「円城寺君!」



呆れる秀君の側で、話題の人が声を荒げる。

相変わらず怒りっぽかったが、会話の糸口になったと思って話しかけた。




「円城寺君、数日ぶりだね!お弁当は美味しかった?」

「おーおー!オメーのおかげで、人生で一番衝撃的な弁当になったわ!!」

「つーても、世間では、凛道が殴り込みに来たとしか思ってないけどな~」

「そういう君は、悠斗君。」




大声を出す円城寺君の隣から、ひょいっと小柄の男子が顔を出す。



「俺もフレンドリーな呼び方かよ!?オメーには借りがあるから、それで勘弁してやるが・・・・・!」

「それは、ありがとうございます。」

「いちいち答えんなよ、りちぎ野郎!ムカつくけど・・・お前のおかげで楽しめたの事実だからさ~」

「え?僕が倒した尾村達を、再度倒して、円城寺君を番長にしたことが、そんなによかったんですか?」


「んなことするかっ!!失礼な誤解してんじゃねぇぞ!?」

「つーか、オメーと一緒にするなドS野郎!」



悠斗君に続き、口汚く言う円城寺君。