「大人が子供に期待するってことが、昔の俺には理解できなかった。それがテメーが大人になって、凛を見てたら・・・夢みたくなった。」
「夢?」
首をかしげれば、小さく笑ってから言った。
「血ぬられた龍星軍の旗を、凛ならキレイにしてくれるんじゃないかと思ってよ。」
「え!?」
(キレイにする!?私が!?)
「キレイにするって・・・」
(絶対、旗を洗濯するとかじゃない!!)
そう思いながら瑞希お兄ちゃんを見れば、ふくみ笑いをしながら言う。
「・・・一回だけ助けた子供が、何年も探してくれてるなんて思わないだろう?」
「それは、お礼が言いたくて~」
「そういう義理堅くて、人情のあるやつ、スッゲー好きだわ。」
「!?」
(す、好き!?)
至近距離で、面と向かって言われた。
本日2度目の『好き』発言。
最近、よく言っていただけるお言葉。
恋愛フラグと関係ありの単語!!
〔★現在の関係なら、そこまで行くのは難しい★〕
「す、好きなんて、その!僕も、瑞希お兄ちゃんが大好きです!」
やっと、照れずに言えるようになった愛の告白。
これに彼は、にっこりと笑う。
そして、私の肩を抱きながら言った。
「だから、どうしても紹介したかったんだ。」
「紹介?」
聞き返せば、肩を抱かれた状態で引寄せられる。
「陽翔。」
2代目のお墓の前まで連れて行かれた。
「こいつが凛道蓮!聞いての通り、お前の後輩で、4代目『龍星軍』総長になる男の子だ。」
「えっ!?」
戸惑う私にかまわず、瑞希お兄ちゃんはさらに語る。
「まだまだガキだから、『男』じゃなくて『男の子』だ。」
「瑞希お兄ちゃん!?」
〔★実際は女の子である★〕


