彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「陽翔がテメーに懐きすぎて自滅したみたいに、凛を危ない目に合わせたくないんだろう?」

「わはははは!4代目にスカウトしておいて今さらだろう!?」



そんな烈司さんに、めずらしく野獣の大男も同調する。



「無責任してんじゃねーぞ、瑞希!!オメーも腹くくって、凛助の気持ちを受け止めやがれ!!」

「百鬼さん・・・!」

「つーか!凛をタイマンのリングにあげたのはお前だろう!?

「ですよね・・・?」

「わっはっはっ!そうだったか〜!?記憶にねぇ!!」

「政治家の言い訳ですか!?」



〔★一番無責任だった★〕




「そういうわけだ、凛道。」

「どういうわけですか!?獅子島さん!?まったく理解できないんですが!?」

「結論は出ている。」



全員の意見を受け、私のツッコミに対し、冷静にまとめる元副総長。



「お前はこれまで通り、殴り込みなどをしていいのだ。」

「って!?俺、殴り込みなんてしてないんですけど!?」

「世間はそう思っている。結果がすべての世界なんだぞ、凛道。俺からお前へのアドバイスは、絶対に自分から手を出すなということだ・・・!」

「へ?」



ズイっ!と、私の方へと顔を近づけると、言い聞かせるように告げる。




「警察にしても、族にしても、半グレも、愚連隊も、ヤンキーも、パンピーも、先に一発殴らせるようにしろ。」

「僕に痛い思いしろって!?」

「馬鹿者。大事なのは、『先に攻撃された』という『事実』だ。先に手を出したものが悪いと言うのが、世間のルールだ。それを利用して、『先に手を出させる』ように仕向けろ。それで被害者ぶれば、確実に邪魔者は消せる。わかるな?」

「わかりました!あなたが『悪』であることがわかりました!!」

「つーか、凛に変なこと教えてんじゃねぇーぞ!?」



おびえる私を、素早く獅子島さんから引き離す瑞希お兄ちゃん。

みけんにシワを寄せた顔で言う。