彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



残念な警部さんが墓地から消えたところで、恐る恐る私は聞いた。




「もしかして僕・・・・・・余計なこと言いましたか?」

「いいや、すっげーよかった。」



心配になり、ゲラゲラ笑っていた1人・・・一番慕う瑞希お兄ちゃんにたずねる。

これにお兄ちゃんは、笑って作った目元の涙を、ぬぐいながら言った。



「よかったけど・・・・おまわりさんを攻撃するのはよくないぞ?下手すりゃ、逮捕だ。」

「あ!?そういえばそうですね!?」

「今頃慌てることかよ~?」



私の反応に、苦笑しながら瑞希お兄ちゃんは言う。



「相手が警察に限ったことじゃねぇーけど、あんま、簡単にキレるなよ?」

「す、すみません・・・!」

「謝るなよ。怒ってるわけじゃねぇーから。ただ・・・俺のために、怒るのは疲れるだろう?」

「瑞希お兄ちゃん。」


「ホント凛は、ブラコンだよな~?」



そう言って、頭をなでてくれる彼が愛しくなる。



(恋愛対象として見られてないのはつらいけど、こうやって甘えられるなら、当分弟でもいいかもぉ~!!)




〔★凛は妥協(だきょう)し始めている★〕





「なぁーにが、疲れるよ!?おばか!」


ポカ!


「痛ぇ!?」

「瑞希お兄ちゃん!?」




ラブラブ(?)していたら、突然オネェさんが瑞希お兄ちゃんを叩く。



「モニカちゃん!?なにするんですか!?」

「みーちゃんが凛ちゃんの気持ちをわかってないから怒ってるの!」



そう言って腰に手を当てると、目元を鋭くしながら言う。



「凛ちゃんがみーちゃんのことで怒るのは、みーちゃんが好きだからでしょう!?好きな人のこと悪く言われたら怒って当たり前よ!?」

「そ、それはオメーに言われなくても、わかって~」


「わかってねぇーよ、瑞希。」

「烈司さん!」



モニカちゃん同様、不機嫌そうにヘビースモーカのお兄さんも言った。