彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「噂になってるぞ、瑞希。」

「はあ?・・・なにが?」




警戒気味に聞く瑞希お兄ちゃんにおじさんは言う。




「苗字は違うが、血のつながった兄弟を龍星軍の4代目総長にしたって噂だ。」

「はあ!?」

「「「「血のつながった兄弟!?」」」」


(それ、私と瑞希お兄ちゃんのこと!?)




キョトンとする瑞希お兄ちゃんと、声をそろえて聞き返すその他のお兄さん達。


私は私で、心の中でツッコミを返す。




(なんでそうなってるの!?私がお兄ちゃんて呼んでるから!?瑞希お兄ちゃんが弟みたいに大事だって言ってくれてるから!?)




〔★どっちもありえる理由だった★〕




「可愛い弟のお披露目集会デビューは、おにいちゃまにとっても待ち遠しいってかぁ~?」

「か・・・からかってんのか、くそジジイ!?」

「だーはっはっはっ!!」



瑞希お兄ちゃんの言葉に、おじさんは大笑いするだけ。

そして、ポカーンとしてる私達を見ながら言う。





「じゃあな、凛道蓮と先輩達よ。次会う時は、パクるから覚悟しとけ!」

「おじさん・・・!」




そう言って、手を振るおじさんはどんどん小さくなっていく。

遠ざかる。



「・・・なんなんだ、あの野郎?」

「とりあえず・・・俺達を見逃したんだろう、瑞希?」

「助かったのは野郎の方だぞ!次は殺す!」

「おやめなさい、れーちゃん。皇助じゃあるまいし・・・」

「わはははは!楽しみは延長ってことかー!?」



おじさんを見送る瑞希お兄ちゃん達は、元の瑞希お兄ちゃん達になっていた。

沈んでいた顔が元気になってよかったけど――――――――






「フジバラのおじさん!!」




警部さんのことが。

おじさんのあることが気になっていたので、思い切って声をかけた。