瑞希お兄ちゃんのおかげで、高ぶった気持ちがしずまる。
なんとか、落ち着きを取り戻しかけたけど―――――――
「『死ぬのが運命だった』、か・・・!」
「あ・・・。」
後ろから聞こえた声で、リセットされた。
再び心が乱れる。
「本人の前で、よくそんな無神経が言えるな、坊主・・・!?」
「フジワラさん!」
私がスープレックスをした相手。
(さすが警察官!警察学校で、武道の勉強してるだけはある!)
〔★剣道か柔道、どちらかを選んで勉強している★〕
「だれがフジワラだ!?フジバラだ、ボケ!このガキ~見た目に反して、綺麗な反り投げ決めやがって~」
そう言うと、頭を抑えながら起き上るおじさん。
その様子を見て思う。
(くそ・・・石の地面に叩きつけたのに・・・まだ動けるとはしぶとい。)
さすが、警部。
体のつくりも頑丈(がんじょう)なのね。
〔★腹黒い感想だった★〕
「俺だから寝技で防げたが、他の奴なら死んでたかもしれないぞ!?それに加えて、凶悪ボイスまでかましやがって~!おまわりさん相手に、いい度胸だな~凛道蓮・・・!?」
「だからなに!?」
脅迫するように言ってくるおじさんに、私も負けじと言い返した。
「おまわりさんとか、警察とか、肩書なんて関係ないよ!おかげで、頭が冷えたでしょう?」
「どう冷やしたかったんだ・・・・!?」
「死んでから後悔してるって言ってたけど、伊吹陽翔さんはそうは思ってない!」
「はあ?お前、陽翔に聞いたとでもいいのか?会ったこともないくせによ~!?」
「じゃあ、おじさんは幽霊になった伊吹陽翔さんから直接そう聞いたの!?」
「なに!?」
私の言葉に、少しだけ顔をこわばらせるおじさん。
「霊能力があって、交信でもして聞いたの!?龍星軍と瑞希お兄ちゃんのせいだって言ってたの!?」
「・・・本当にとんちがきく、坊主だな?そうやってまた、ごまか―――――――――」
「誤魔化さないで!!」
抱き付いていた瑞希お兄ちゃんから離れると、数歩近づき、再度おじさんへと立ち向かった。


