彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「もうやめてください・・・・!」

「・・・。」


(え!?無視!?)




お願いしてみたけど、おじさんは答えない。

私には何も言ってくれない。

完全に私を無視する一方で、ますます瑞希お兄ちゃん達にひどいことを言った。




「陽翔の親に隠れてコソコソと墓参りしかできないお前らが、新たな犠牲者を見せに墓参りに来てんじゃねぇーぞ!一度グレて悪くなったクズが、まともな生き方できると思うなよ!」

「陽翔に頭譲ったのは俺だ!烈司たちまで悪く言うな!!」

「そうだな!お前のせいで、お前の仲間も人殺しになったんだ!!健気な演技したって、無駄なんだよ!人殺しの真田瑞希さんよっ!!?」



(瑞希お兄ちゃんを責めるのは―――――――!)





「やめろっつってんだろうぉ――――――――――――――――――!!?」




ズボッ!!


「ふがっ!?」




グッと立てた中指を、差し込む。



「ふはががが!?」



ズッボン!!


正確には、中指と人差し指を押し込んだ。





「「「「ええええええええ!?」」」」




叫ぶ烈司さんとモニカちゃんと獅子島さんと百鬼。




「なっ!?いてててぇ!?」

「り、凛!?お前――――――――!!?」



顔をゆがめフジバラと、その様子を見て瑞希お兄ちゃんが言った。




「『バラしの虎』相手に鼻フックを決めたっ!!?」




〔★凛からの鼻フック攻撃★〕
〔★フジバラの鼻の穴に、凛の指が食い込んだ★〕






「なんでそんな汚い攻撃を!?」

「スカッとしたけど、凛ちゃんのイメージに壊れる~!」



〔★本当にひどい攻撃だった★〕




驚く瑞希お兄ちゃんと、悲しむモニカちゃんの声を申し訳ない気持ちでスルーする。




「ふっ・・・ががが!?な、なにしやが~~~~!?」

「おじさんは間違ってる!」




そして、フジバラに鼻へと押し込んだ指を、グリグリと動かしながら言った。




「ふががが!や、やめろバカたれ!鼻の穴が広がる!」

「僕が言ってもやめなかったくせに!」




抗議するフジバラを、下からニラみ上げながら言う。