彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「陽翔が死んだのは、俺の責任だってことは、アンタに言われなくてもわかってる。俺は、一生、あいつのために償う覚悟でいる。」

「一生・・・?」


(なにそれ、瑞希お兄ちゃん?なんで、瑞希お兄ちゃんがそこまで思いつめてるの?)




聞いた限りじゃ、2代目達が自分で招いた不運でしょう?

ダメだって言ったのに、聞き分けがなかった伊吹陽翔たちが悪いんじゃないの?



「だったら、お前がしてることは何だ!?」


ガツ!!


「痛っ!?」

「瑞希お兄ちゃん!?」



そう叫ぶなり、おじさんが瑞希お兄ちゃんに何かをぶつけた。



「おにちゃぁあん!?」

「瑞希!!」

「平気だ・・・・!」


カラン、カラーン!




額を抑えながら言う瑞希お兄ちゃんの足元に、転がるジュース缶。




「伊吹陽翔さんが好きだって言ったジュース・・・!?」

(おじさんが、お供えで持ってきた飲み物!?)


「ひどい!お供え物を投げるなんて!」

「瑞希が陽翔にしたことの方がひどい!命まで奪ったんだからな!?」

「そ、それは・・・!」

「お前も、ああなりたいのか、凛道蓮!?刺されてもがいて死んで、体焼かれて骨になって、この世とおさらばしたいか!?」




鬼のような形相で、刑事さんは一気に語る。




「やり残したこともたくさんあるのに、つまらねぇー見栄のために死にたいのか!?陽翔みたいに、死んで何もできなくなってから公開したいか!?嫌な思いして、みじめな京軍になって、周りに迷惑かけて、困らせたいのか!?」

「そんな・・・僕は・・・・!」

「最期はつらくて苦しい思いして、痛い目見ながら死にたいか!?短い命を、真田瑞希と龍星軍に捧げて、殺されたいか!?不幸になりてぇーのかよ!?」


不幸。


その単語が胸にのしかかる。


(死んじゃって不幸に・・・・)



「・・・。」

「何も言えないみたいだな!?」




黙る私に、吐き捨てるようにフジバラは告げた。