彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


凍り付く私をよそに、他の先輩達は強かった。




「ジジイ!これ以上、瑞希のをコケにする発言続けるなら、マジで殺すぞ!?オメーもここの墓地の埋葬者に加えられてぇか!?」

「お前がそうやって、瑞希をかばうのがいけねぇんだぞ、烈司?仕切り直しのつもりで、4代目育成でもしたいのか、クズが!」

「あんだと!?」

「・・・・やめろ、烈司。」

「はあ!?止めるなよ、瑞希!大体、このおっさん、昔のことを掘り返し過ぎでー!」

「掘り返されて困るか腰過去しかないガキが、生意気言ってんじゃねぇぞ!?烈司も、伊織も、皇助も・・・モニカちゃんも、来たねぇ傷を綺麗に隠して生きてやがるな~!?」

「バラジジイ!!」

「・・・・・・・俺達をどう言おうが勝手だ。しかし、凛道は返してもらうぞ。」

「凛助・・・・・・・極力、怪我が少ないようにしてやる・・・!つーことで、巻き込まれても我慢しろよ・・・!?」

「サポートするわ、皇助!バラシの虎さん、覚悟してね・・・!?」




ボキボキと拳をながらしながら、こちらにやってくる百鬼とモニカちゃん。

でも、その動きはすぐに止まる。



「やめろ、お前ら!」

「みーちゃん!?」

「邪魔する気か、瑞希!?」


「陽翔の・・・・・・・・陽翔の墓の前で修羅場はしたくねぇ・・・・!」


「瑞希・・・・!」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」


「わかってるじゃねぇか、人殺し。」




切ない気持ちになる私の隣で、喉を鳴らしながらフジバラが言う。




「陽翔の墓前をお前らの汚い血で汚すのはよくねぇーな?親がいなくても、子供はちゃんと育つもんだな?」

「テメー!!いちいち瑞希のことをー!」

「いいんだ、烈司!」




烈司さんの腕を掴むと、まっすぐな瞳で瑞希お兄ちゃんはこちらを見る。

おじさんなのか、私なのか、どちらを見ているかわからない眼で言った。