彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



ジワジワと、確実に瑞希お兄ちゃんを追いつめるようにささやく。




「お前、陽翔の親に言われただろう?墓参りに来るなって?なんで、仲間連れてここに来てる?」

(え?来るなって・・・?)


「お前に関係ないだろう・・・!?」



ニラみながらフジバラに言う瑞希お兄ちゃんだけど、その顔は青い。

それで、おじさんが言っていることが本当だとわかる。

嫌な予感がする中、おじさんはさらに言う。



「息子を殺したくせに、死んでからも付きまとうなって言われただろう?」



憎らしそう語る姿は、同じ人間とは思えない。



「来ないでくれって言われてはずが、月命日合わせて、陽翔の後釜のガキを連れて墓参りか?『お前の後輩だ』って、紹介でもしたかったか?」

「お前には関係ない・・・!」



強い口調に、同じように言い返す瑞希お兄ちゃん。



「大ありだ!なに、気取ってやがる!?」



何も語りたくないと言う彼に対し、あからさまに、馬鹿にするようにおじさんは言う。




「交通課の連中が、顔をバンダナで隠したガキを助けに、オメーが単車でツッコんで来たって聞いてんだよ!陽翔たちのためにも、二度と復活させないって言っておいて、また不幸なヤンキーロードの手助けするのか!?」

「アンタに話す義理はない・・・・!」

「俺も、お前に遠慮する義理はない!経歴に前科がなくても、罪に問われなくても、陽翔に2代目を渡した時点で、お前は責任がある!その責任を取らないまま、また同じ過ちを犯してる!」

「凛を返しな・・・!マジで、ぶっ飛ばすぞ・・・!?」

「陽翔の死体も、たくすの死体も見てるくせに、まだ懲りないお前は最低のクズだ!!お前の入れるコーヒーはさぞかしうまいだろうな!?人肉パイと相性ピッタリのくさった液体だ!!」


「やめて!!」




耐え切れなくて声を出す。




「やめてください!瑞希お兄ちゃんをいじめないで!」


「凛!?」

「坊主。」




聞いていられなくなって、動く手で、おじさんのスーツを掴みながら言った。