彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「言い訳できないよな、人殺し!?直接かかわらなかったとはいえ、お前が殺したようなもんだぜ、真田瑞希~!?」

「なっ・・・!?」

(瑞希お兄ちゃんが殺したって!?)



「言いがかりはやめろ!瑞希を馬鹿にしやがると、俺がただじゃおかねぇーぞ!?」

「烈司さん!」




私が言う前に、また烈司さんが代弁してくれた。

私の気持ちに添うように、言い返してくれたヘビースモーカーの先輩。




「どんなふうに、ただじゃすまなくなるかやってみろよ?」

「おもしれー誘ったのはオメーだぞ、ばら肉?」




おじさんの挑発に、受ける気満々の烈司さん。

普段はそうじゃないけど、瑞希お兄ちゃんのこととなると見境がない。

そのまま、私の代わり(?)に殴りかかろうとしたのだけど―――――



「だめよ、れーちゃん!」

「挑発に乗るな・・・・!」

「離せ!モニカ、伊織!」



それをモニカちゃんと獅子島さんが引き止める。



「わはははは!バラさんよ、相変わらず、あおるのが上手いじゃねぇか!?」

「皇助!?」



そんな烈司さんの視界をふさぐように、2メートル越えの大男が立ちはだかる。



「百鬼さん!」

「凛助~そいつは、墓地で引っかけるにしたら、性質の悪い悪霊だぜ~!?」



瑞希お兄ちゃん達とフジバラの間に割って入ると、獲物を狙う目で野獣は語る。



「バラさん、参拝ゴクロー!上半身と下半身、どっちに一撃食らいた~い!?」

「ケッ!どっちもごめんだぜ、ケンカ狂いが!」

「喧嘩しかけてきたのは、オメーだろうが!?たたき上げの少年課の警部様よぉ~!?書類整理で忙しいんじゃないのか!?サボりか、テメー!?」

「あいにく、世の中便利になったからな~タプレットがあれば、どこでも書類整理できるんだよ。例え、便所でくっそしてる最中でもな・・・・!?」

「決めたぜ~!おしゃべりな口に、最初の一発を入れる・・・!!」

「やってみやがれ!出来るもんならなぁ~!?」


グイッ!!


「わっ!?ちょっと!?」




百鬼の挑発に、フジバラも挑発で返す。

それにより、なぜか私の体を持ち上げるおじさん。