ぐったりしているところを、自分の仲間達に介抱されているが・・・
「庄倉さん!庄倉さん!!」
「うぐぇ・・・ええ・・・」
「ああ!?息を吹き返した!?」
「いや、うめいてるだけだ!」
「けど、お目ざめにはなったぞ!?」
「げろ・・・げぇえええ!!」
「ぎゃー!?吐いた!?」
「くさっ!よかったけど、くさいっす!」
「意識を取り戻してよかった!」
「なに・・・!?げぇ、げぇ・・・おええ!」
「うわ!?話すか吐くか、どっちかにしてくださーい!」
おぼれた人間が水を吐くように、胃の中の物を吐いた下種野郎。
それで違った意味で、周りは騒がしくなったが。
あまりにもその姿は・・・・
「うっわぁ~・・・」
「哀れ・・・」
惨めな姿に、怒りを通り越してバカバカしくなる俺達。
「大変だ!!」
ところが、これに目の色を変えたのが例のマスク野郎だった。
「どうしよう!?大丈夫かな!?」
そう言いながら慌てて立ち上がると、庄倉の方へと駆け寄る。
「あんだ・・・?あんな奴の心配か?」
「おう、ずいぶん人が良いな・・・?」
奇特な奴だと、悠斗と二人でささやき合えば、奴は告げる。
「レンタル自転車がぁー!!借り物が破損してるっ!!」
「「そっちの心配!?」」
〔★人の心配はしていない★〕
おいおいと注意すれば、悲しそうな顔で、見事にその期待を裏切ってくれた。
「だってこれ・・・一応は、借り物だから!」
「お前のじゃないのかよ!?」
「つーか、なんで自転車で現れた!?」
俺と悠斗の問いかけに、マスク野郎はもにょもにょしながら言った。
「だって・・・カンナさんに頼まれたわけだけど、バイク乗れないから・・・どうしようかと思ってたら、ちょうど公共機関が公園に設置して貸し出ししてる観光地と街めぐり用のレンタル自転車が見えて・・・その場で登録できたから、登録して、円城寺君を運んできたわけです。」
「地域貢献までしたのかよ!?」
「そうなりますね。」
ほんわかとほほ笑むマスク野郎に、開いた口が塞がらない。
「そういうわけなので、自転車壊した原因はそっちにもあるので、修理費は君が払ってね~庄倉君?」
「ふっ、ふざけんなぁーーー!!」
マスク野郎の言葉で、部下に助け起こされていた男が吠える。


