彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「しぶといのはお前らだろう、悪の5レンジャーのクソガキ共が・・・・!俺は、お前らをぶちのめすことだけ考えてきたからよぉ~簡単には往生しないぜ?」



(ぶ、ぶちのめす!?)



悪の5レンジャーは、瑞希お兄ちゃん+4のあだ名。


連名で呼ばれるときの呼び名。



(それを使ったうえで、ぶちのめすということは~!?)



瑞希お兄ちゃん方程式で計算した結果、導き出された。




「悪い人だ!!」

「あ?」



そう叫んで、私はフジバラにガンを飛ばしながら言った。



「おじさん、悪い人だ!やっぱり、おヤクザさんなんですね!?瑞希お兄ちゃん達を狙ってきたヒットマンですか!?」

「はあ!?誰がヤクザで、ヒットマンだ?ちげーよ!」

「もう騙されませんよ!?瑞希お兄ちゃんを暗殺しようなんて、物騒発言してる時点で悪人です!」

「お前の善悪の基準は、真田瑞希かい!?」

「そうです!大体、最初から怪しかったんです!煙草の火じゃなくて、放火のために火がほしかったんでしょう!?」



違うと言う男にそう言い切ると、マスクで隠れた口元に手を当てて叫ぶ。




「だれかー!警察呼んでください、警察!ここに、変質者とキーワードが一致する放火魔がいますよ!おまわりさーん!!」

「大声出さなくても聞こえてんだよ!なんだよ?」

「はあ!?あなたに話しかけてませんよ!瑞希お兄ちゃんに危害を加えようものなら、本気で警察呼びますよ!?」

「だから、呼ばなくても来てるよ。」

「は?」



「俺が警察。」

「・・・・・・・・・・はい?」




相手が何と言っているか、一瞬わからなかった。

聞き返す前に、藤原は背広へ手を入れて出した。






「生活安全課、少年事件課警部の藤原虎次郎だ。」






そう言って私の目の前で、手帳のようなものを開く。

まるで、ガラケーを開いて見せるように、開示された中身。

上下にわかれた下には、『POLICE(ポリス)』の文字が金色のバッジがついていて、上にはおじさんの顔写真と名前が書かれていた。