彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



おしゃべりに夢中になるあまり、私は瑞希お兄ちゃん達が待つお墓へ帰ってきたことに、気づいていなかったらしい。

そんな自分に恥ずかしくなる。




(やだ、私!周りが見えないほど、瑞希お兄ちゃんに気づかないほど熱中してた・・・!?)




瑞希お兄ちゃんLOVE失格だと思いながら、瑞希お兄ちゃんを見れば、彼は怖い顔で私を見ていた。




「凛・・・・・・!?」

「え・・・・?」



険しい表情で私を見る大好きな人。



(怒ってる?)



直感的にそう思う。




(どうしよう・・・まだ怒ってる・・・!?)




怖々しながら、確信する。

怒らせてしまうようなことを、さっきしていたから。




「あ・・・あの、瑞希お兄ちゃん・・・」





怯える心を奮い立たせて声をかけるが―――――――――






「テメー何してやがる!!?」

「ひゃ!?」






瑞希お兄ちゃんからおお声で怒鳴られ、奮い立った心が折れた。




「す、すみません!」

(怒られた!)




親の仇でも睨むように、凶悪ファイスをする瑞希お兄ちゃんに慌てて謝るが―――――



「どういうことなの!?」



怒っているのは彼だけではない。




「凛ちゃん!?何してんのよ、この野郎!?」

「凛たん!?おいおい、どういうことか、説明しな!?」

「凛道・・・。・・・・許されるギャグと、許されん冗談があるぞ?」

「凛助ぇ~!!よくもまぁ、やってくれたもんだなぁ~~~!!?」


「ええ!?みなさん!?」




初代龍星軍メンバー全員が、怖い顔で私をにらみながら言う。




(みんなで私を怒ってる!?やっぱり私が、生意気言っちゃったから~!)




私が花を買いに逃げた後、何があったか瑞希お兄ちゃんに聞いたんだ!

聞き出したうえで、私をお説教するために、今か今かと帰りを待ってたんだ・・・!


現状を推理(すいり)していれば、まっさに私を呼んだお方が叫ぶ。





「コラテメー!なに黙ってんだ!?いつまで、シカトきめこんでやがる!?」

「瑞希お兄ちゃん・・・・!?」




そう言うなり、早歩きで私へと迫る瑞希お兄ちゃん。

いつもなら、怒る姿にときめくけど、今は違う。



〔★さすがの凛も空気は読めるらしい★〕