彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「フジバラさんは、どこで伊吹陽翔さんと出会ったんですか?」

「道路だよ。」

「道路!?」




少しも考えることなく、あっさりと言った答え。




〔★アバウトな回答だった★〕




「道路って・・・国道?県道?どちらですか?」

「そういう聞き返しをしてきた奴は、お前が初めてだわ!・・・はっきりと・・・・言葉を交わしたのは、道路の真ん中だった。けどな、あいつの悪ガキぶりは、それより前から耳に入ってた。」

「悪ガキぶり?」

「ああ。小5で通っていた小学校のボスになって、中学でもすぐに学校しめちまった。小坊の頃から、族の集会にも参加してたから年上受けもよかった。」




それはまるで・・・


(カンナさんみたいな子だったの・・・?)




身近の例えが頭に浮かぶ。

カンナさんも、12の時からグレていたと言うけど、伊吹陽翔は5年生・・・11歳でヤンキーしてたってこと?




「ただあいつは・・・タメには好かれねぇ性質だった。」

「タメ??」

「同じ年の同級生にだよ!いろいろ、あわなかったんだろう・・・それで、ますます浮いてグレて、ヤケ起こしてる時に真田瑞希と出会ったんだ。」

「瑞希お兄ちゃんと!?」

「どういうやりとりがあって、陽翔が瑞希になついたかは知らん。少なくとも、俺が陽翔と最初に道路で話した時は、あいつは瑞希と一緒だった。」



(それって・・・)


「一緒に、龍星軍をしていたということですか・・・?」

「そいつは違う。」




思いついたことを言ったら、手を横にふって否定された。




「誰にどんなに頼まれても、瑞希は兵隊を作らなかった。陽翔は、ダメだとわかっていながら、瑞希を慕って追っかけてただけなんだ・・・。」

「瑞希お兄ちゃんを追いかける~?」

「そうだ。今のお前みたいだったぞ、凛道蓮?」

「僕~!?」




私と2代目を同類扱いするおじさんにムッとした。

そんな私を楽しそうに見ながらフジバラは言った。