彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




(そうだよ・・・瑞希お兄ちゃんを怒らせちゃった・・・)




伊吹陽翔のことで、焼きもち妬いたから・・・



(だって・・・私以外を『可愛い可愛い』って言う姿が、うらやましくって、妬ましかったんだもん・・・・)



〔★凛の回想★〕
〔★後悔と懺悔(ざんげ)で自分を凹ませた★〕



「お、おい?どうした??急に元気がなくなって・・・!?」



落ち込む私に、変なおじさんの声が優しくなる。

それに私は、放っておいてほしくて、そっけなく返事する。




「なんでもない・・・」

「なんでもなくないだろう!?まぁその・・・俺も言いすぎた。ほら、これ返すぞ。」




そう言うと、私から体を離して、ポケットの中身を返してくれた。

戻ってきた品をポケットに押し込んでいれば、おじさんは真面目な顔で聞いてきた。



「坊や、ここに1人で来たわけじゃないだろう?ツレはどうしたんだ?どこだ?」

「・・・プライバシーに関することを、変質者の特徴を持つ方にお伝えできません・・・」

「だから俺は変質者じゃない!つーか、これを見ろ!」


「なにを?」




ホントのことを言えば、怒りながらおじさんが何かを差し出した。

関わりたくなかったけど、仕方なく付き合う。

恐る恐る受取り、視線を向ける。




(写真?)




渡されたのは薄くてツルツルしたフィルム。

目が釘づけになった。




「瑞希お兄ちゃん!!?」



「ほぉ~知ってるのか?」

「しっ・・・知ってるもなにも、これって・・・!?」




夜の背景の中、白色の特攻服姿で笑っている若者。





(初めて会った時の瑞希お兄ちゃん!!)





あの頃の瑞希お兄ちゃんがいた。