彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「変質者・・・。」



単語をつぶやいておじさんを見る。



(条件が一致してる・・・・?)



〔★キーワードに該当していた★〕




(偶然にしては、出来過ぎている!不審者の特徴と同じじゃない!?)



そう思ったら、自然と顔が引きつる。




(これは、マズイ?)




考えるよりも先に、体が動いていた。




「さようなら!!」

「えっ!?」




〔★凛は逃げ出した★〕
〔★俊足(しゅんそく)で、男の真横を通過した★〕




「うぉお!?素早いな、おい!?つーか、待て待て坊主!俺は変質者じゃない!」




〔★男は弁明(べんめい)する★〕
〔★凛を追いかけてきた★〕




「止まれ―!俺は変質者じゃない!」

「変質者はみんなそう言いますよ!?来ないで!!」




〔★男の言葉は、説得力がなかった★〕





(冗談じゃないわ!なんなの、あの変態!?)




危ないとしか思えなかったので、呼び止める言葉を無視した。

そのまま、石段から遠ざかったけど、かまわずに逃げた。

お花屋さんの前まで戻ったところで、悲劇は起きた。





「だから待たんか!俺は変質者じゃない!」


ガシッ!


「ひっ!?」




それに言い訳しながら追ってきた男に、首根っこを掴まれてしまった。




(捕まった!)




体に触れられたことに動揺する。






(ど、どどど、どうしよう!掴まれた!?捕まえられたの!?いや、落ち着いて!こういう時は、大声張り上げて叫べばいいんだ!大声、大声!)




「ぎゃああああああ!!だれーかー!助けて!」






瞬時に考え、助けを求めて叫ぶ。

それにおじさんはギョッとした。




「お・・・おいおい、やめろよ!大声出すな!俺は怪しいものじゃない!!」

「そういう言い回しからして、怪しいです!助けてぇ!!誰か助けて!火事ですよぉ!!」

「なに!?どこが火事だ!?」

「あ、嘘です。」




私の言葉で、辺りを見渡すおじさんにキッパリと告げる。