彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



私が手伝ったこともあって、10分ぐらいでお手伝いは終わった。




「ありがとうね、蓮ちゃん!おかげで、早く終わったわ。」

「いいえ。」



呼びなれない蓮ちゃんに戸惑ったけど、これも人助け。

偽名で呼ばれることに、後ろめたさを感じることはない。



〔★凛は度胸がついていた★〕



「はい、これ!蓮ちゃんのためのお花。」

「わぁ~すごく立派・・・おいくらですか?」

「あはははは!お金はいいわよ!おばさんからのプレゼント!」



財布を出しながら聞けば、大笑いする花屋のおばさん。



「イマドキ、あんたみたいないい子は珍しいからね~!綺麗な目をしてるし!」

「そ、そんな!僕なんかが綺麗というのは~」

「顔だって、布で隠してもったいない!あんた、男前だからはずせばいいじゃないか!?」

「え!?いや、それはちょっと困りますね!顔にコンプレックスというか~トラウマがありまして~」

「え?そうなのかい?ありゃ~知らないとはいえ、おばちゃん、無神経なこと言ったね~ごめんね?ほら、これおわびにあげる!」



そう言いながら、差し出してきたのは袋に詰まった『うまい棒』。



「こんなにたくさん!?しかも、『タコ焼き味』!?」

「あははは!復刻したから、ついつい買いすぎたのよ~!」



〔★助手席にまだある時点で、買い過ぎだった★〕



「遠慮しなくていいから、食べてね~」

「で、では、頂きます・・・ありがとうございました・・・!」

「どうぞどうぞ!あんたみたいないい子なら、また会いたいわ!あ、これ、店の名刺!よかったら、遊びにおいで!」

「はあ・・・ありがとうございます。」



押し付けられる名刺を戸惑いながらも受け取る。

それを満足そうに見ながら、花屋のおばちゃんはさらに言った。