彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



悶々とした気持ちを抱えたまま、泡を使った掃除が終わる。




「お待たせ~」

「洗ってきてやったぜ~!?わははははは!」

「お、ナイスタイミングで戻ってきやがったな!?」




墓石がピカピカになったところで、砂利石と線香皿を抱えた百鬼とモニカちゃんが帰って来た。



「まぁ~きれいになったわねぇ~」

「モニカもサンキューな。花筒とか、ピカピカじゃん?」

「女の子は細かい作業が好きってよく言ったもんだぜ。」

「やーん!みーちゃんも、れーちゃんもお世辞が上手いんだから!」



そう言いながら、嬉しそうに、2人の背中をバンバン叩くオネェさん。



「モニカ、はしゃぐのはその辺にして、洗ってきた小物類を墓にセットしろ。」

「はいはい、わかってますよん。」



獅子島さんの言葉に、慣れた様子で対応する。

洗ってきた花筒などを、元に戻していく。



「そういや、モニカ。花はどうしたんだ?」

「あ・・・そのことなんだけど・・・」



ステンレスの小物を直していくモニカちゃんに瑞希お兄ちゃんが聞く。

これにオネェさんは、気まずそうに答えた。




「買おうと思って、販売所に行ったんだけど~」

「配達が遅れてて、まだ届いてないってよ!!がははははは!」




ジャリジャリジャリン!!



モニカちゃんの代わりに、大声が返事をする。

それに合わせて、石のぶつかり合う大音量が響いた。



「洗ってきたぞー!!砂利石!!」

「百鬼さん!?」




そう言って、水滴が付いた砂利石を、ザルの上でゆらす百鬼。



〔★野獣が現れた★〕




その姿に思わず、声をかけてしまった。



「危ないですよ、百鬼さん!そんなにゆらしたら、せっかく洗ったのが落ちちゃいますよー!?」

「わっはははははは!男が細かいこと気にしるな、凛助!」

「アンタが気にしなさいよ、皇助!!」



これにモニカちゃんが顔をしかめる。