彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「あ!そうそう!こっち来てから買おうって決めてたお供えのお花、ついでに買ってきてもいい?」

「そうしてくれ。種類は何でもいいからよ・・・」

「任せて!華やかで明るいのを選んでくるわ~!」

「じゃあ、頼むわモニカ。石洗うのも、皇助のめんどう見るのも。」

「OK~あとでねー!」




笑顔で瑞希お兄ちゃんに返事すると、お墓にあったステンレスの小物などを手にして立ち去るモニカちゃん。




「凛ちゃんもいい子にしてるのよぉ~」

「は、はい、いってらっしゃい。」



私に投げキッスをすると、オネェさんらしい歩き方で行ってしまった。

そんなモニカちゃんに、少しだけ安心する。

いつものお茶目(?)な姿が見れてホッとした。




(とはいえ・・・・・・・完全に安堵してるわけじゃないけどね。)




チラッと、目だけで瑞希お兄ちゃんを見る。

先ほど見せた切ない顔が気になったから。





視界に写るのは、見慣れた表情の好きな人。




(・・・今は、普通にしてるけど・・・)



大丈夫かな?





不安で、ついつい見つめていれば目が合う。

そして、すぐに微笑まれた。




「わかってるよ、凛。」

「えっ!!?」


(私が心配してる気持ちが伝わった!!?)




ドキッとすれば、目の前に手を差し出される。



「ほら、軍手。手が汚れるといけねぇーからな。」

「・・・・は?」



手ではなく、作業用の軍手を差し出されただけだった。



「遠慮しなくていいぞ!たくさん持ってきてるから、使えよぉ~?」

「あ・・・ありがとうございます・・・!!」



以心伝心ならず。

しょせん、人生なんてそんなものなんだろうと、瑞希お兄ちゃんから軍手を受け取りながら思った。




〔☆良い子のためのワンポイントアドバイス☆〕
以心伝心:文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うことだよん♪




〔★人生、上手くいかなことの方が多い★〕