彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



ブルドーザーのように、石をかき分けたこともあり、あっという間にお墓の砂利石がなくなった。




「おっしゃー!第一段階突破!第二段階の運搬だぜー!」


そう言いながら、あり得ない山積みの石を抱えて走っていく百鬼。




「ちょ、百鬼さん、どこへ行くんですかー!?」

「わははははは!洗うに決まってんだろうー!?天然小僧が~!」

「ああ、どんどん見えなくなる!相方のモニカちゃんを置いてきぼりにしちゃって~」

「いいのよん、凛ちゃん!全部持っててくれるおかげで、あたし楽ができるもん!」


「そ、そうですか・・・?ですが、あっちは駐車場の方じゃないですか?洗う場所なんてありましたっけ??」


「なかったわっ!!?ちょっと、皇助ぇ!!そっち洗い場じゃないわよ、お馬鹿!待ちなさい!」




私の疑問に、慌てたように叫ぶモニカちゃん。



「あいつ!単細胞のイノシシ男!毎回毎回、間違えてんじゃないわよ!」

「毎回なんですか!?」

「そうよ!学習能力ないのかしらねぇ~!?じゃあ、あたしも行くから!」


「あ、待てよ、モニカ!」



怒りながら言うモニカちゃんに、瑞希お兄ちゃんが声をかける。



「砂利石洗うの、時間かかるから、急がなくていいぞ!こっちは4人もいるから、ゆっくり洗ってきてくれよ。」



それで、離れようとしていたモニカちゃんが立ち止まって振り返る。



「うふふふ!お気遣いどうも!みーちゃんは、優しいんだから~」



ニッコリと、瑞希お兄ちゃんに笑いかけると彼女は言う。



「馬鹿が見えなくなっちゃったから、お言葉に甘えるわ~・・・ついでに、花筒や線香皿とかも一緒に持っていくわね。皇助が砂利石担いでくれてるから、あたしは手ぶらだし~」



そう言って、両手を振ってみせてから言った。