彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




車にゆられること1時間。




「凛、気分悪くなってないか~?パンでも食うか?」

「わぁ~チョコネロ!いただきまーす、瑞希お兄ちゃん。」

「ねぇ、あたしの持ってきたゼリーは?こんにゃく畑~!」

「あ、わりぃ!こっち。あと、少しだけ食っちゃった。」

「だれか、コーヒー取ってくれ。味はブラック。」

「わはははははは!!」




完全に、車内は遠足状態になってました。




「凛、お茶でも飲むか?」

「僕ばっかりじゃなく、瑞希お兄ちゃんも~」

「俺はいいって。ほら、飲め飲め♪」

「はい・・・♪」




お祭り状態とも言えますが、瑞希お兄ちゃんの隣意で甘えられてラッキー!

夢のツーショッ~!!



「凛ちゃーん!モニカちゃんにも甘えて頂戴!はい、チョコレート!あーんして~♪」

「・・・・自分で食べます。」



(・・・・間違えた。スリーショットだった・・・・)




1シート、2人乗れるところを、百鬼が占領したおかげで、私は瑞希お兄ちゃんとモニカちゃんと座る羽目になっていた・・・。



(まぁ・・・モニカちゃん、悪い人じゃないからいいけど・・・)



目だけで、私にチョコレートを食べさせようとする人を見る。

それで視線が重なれば、にっこりとほほ笑まれる。



「クス!大丈夫~あたしからのあーんを断ったからって、怒ってないから!」

「あ・・・いえ、その・・・」

「でもね、凛ちゃん・・・凛ちゃんの先輩はみーちゃんだけじゃないってことは、覚えといてね?」



小首を傾げながら、どこか寂しそうにつぶやくオネェさん。



「そ、それはもちろんです!モニカちゃんも、みなさんも、僕にとっては大事な先輩で・・・」

「・・・ありがとう。」

「!?」

(あれ?)



軽く笑ってお礼を言うモニカちゃんに、違和感を覚える。



(いつもだったら、『そう言う優しい凛ちゃん大好き~』とか言ってチュウしようとしてくるのに・・・?)



お礼のみで済ませるって、セクハラしないってどうしたの?




(体の調子が悪いの!?車酔いでもしたの、モニカちゃん!?)




〔★モニカに対して失礼だった★〕