彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「つーかよ、俺様への扱いがひどいぞお前ら!?」

「うるせぇーよ!オメーに合わせて、ゆったりシートの車を伊織がレンタルしたんだろう!?」

「そーよ、そーよ!1人で椅子を占領(せんりょう)して、王様じゃないの!?」

「王様か~!・・・・悪くない!ぐははははははは!!

「てかさ、そのおかげでモニカちゃんは、凛たんの隣に座れたんだろう?女心は気紛れだね~?」

「どうでもいいが、出発するぞ。凛道、シートベルトを忘れるな。」


「ええ!?は、はい・・・!」




ギャーギャー騒ぐにぎやかなお兄さん達を乗せた車は、獅子島さんの運転で動き出す。



「凛、車酔いとか大丈夫か?気持ち悪くなったら言えよ?」

「う、うん・・・ありがとう、瑞希お兄ちゃん。」

「みーちゃんばっかり、ずるい!凛ちゃん、お菓子食べる?ジュース飲む!?」

「モニカ~出発してすぐにそれかよ?いくら、凛たんに構いたいからってよ~凛たん、音楽聞くか?」

「いいな、烈司!!俺、カラオケ歌いたかったところだ!凛助、聞かせてやる!!」

「馬鹿者共。この車にカラオケ機械は搭載されとらん。どいつもこいつも、凛道、凛道とふぬけおって・・・シートベルトはしたか、凛道?」



「あ、はい。大丈夫です・・・本当に・・・!」



口々に私に声をかけてくれるお兄さん達。

それを聞いて思う。



(私そんなに頼りないかな・・・?)



瑞希お兄ちゃんはともかく、他の人まで気にするなんて!




(もっとしっかりしよう!瑞希お兄ちゃんに構ってもらいつつも、安心できると思われる『漢』にならなきゃ・・・・!!)




〔★凛は自分が大事にされていることに、気づいていない★〕
〔★そして、目指す目標が不純だった★〕