彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「凛ちゃんの隣ゲットぉ~!ほら、もっとつめなさい、みーちゃん!」




ドン!

バン!



「ぐは!?」



「瑞希お兄ちゃん!?」




私を挟んでの、モニカちゃんからのタックル。

それは瑞希お兄ちゃんを押し込め、そのお顔を窓ガラスに激突させた。



「いてぇーな、モニカ!?なにしやがる!?」

「お、お兄ちゃん、大丈夫!?」



鼻を抑えながら文句を言う瑞希お兄ちゃんを心配すれば、横にいたオネェさんに抱き寄せられた。



「みーちゃんは丈夫だから平気よぉ~凛ちゃん♪」

「モニカちゃん!」

「気を利かせなかった、みーちゃんが悪いんじゃない?みーちゃんがつめてくれなきゃ、あたし座れなーい。」

「寝ぼけてんじゃねぇぞ!オメーは皇助の隣に行け!」



プンプン怒りながら、百鬼のいる3列目を指さす瑞希お兄ちゃん。



「詰めれば座れるだろう!?今・み・た・いに・な!?」

「やぁーよ!」



瑞希お兄ちゃんの言葉を拒むと、私を抱き寄せたままモニカちゃんは言う。



「皇助は嫌!せめて、れーちゃんにしてよ。」


「馬鹿言うな。助手席に皇助は乗せんぞ。」

「獅子島さん!?」




そう言って、モニカちゃんの言葉を却下したのは眼鏡のお兄さん。

運転席に乗り込みながら、きっぱりと言った。



「皇助は騒がしい。かといって、モニカもうるさいし、瑞希は凛道が気になるだ。となれば、冷静なナビができる烈司が適任・・・助手席だな。」

「そういうこと。ごめんな~モニカちゃん。頑張って瑞希を説得しな~」



獅子島さんの言葉に、片手で合唱しながらその隣に座る烈司さん。



「ちょっとぉ~皇助はともかく、あたしはうるさくないわよぉー!?」

「かしましいだろう。」

「かしましい??」

「うるさいの類似語だ、凛道。ことわざにもあるだろう?『女3人よれば、かしましい』と。」

「え!?それって、意味は同じじゃ・・・!?」



〔★言い方が違うだけで、同じだった★〕




「やん♪女って~イオリンてば、上手なんだから~!乙女心わかってる!」

「わかってるってモニカちゃん・・・・」


(怒ってたのに、もうご機嫌になってる・・・)




言い方1つで、ここまで違うとは。



(言葉の力、恐るべし・・・!)




〔★伊織からモニカへのおせじ(?)が発動★〕
〔★凛は言葉の魔法を覚えた★〕