彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「烈司さん、手にしているそれは・・・!?」

「ああ。今日は天気が良いからなぁ~外で食う飯も、飲む酒もいいだろうなぁ~」

「え!?ということは・・・出かけるって、ピクニックだったんですか!?」




雲一つない空を見上げながら言う男前に聞けば、私に近づきながら言う。



「そういうこと。ほれ、いつまで凛たんにくっついてんじゃねぇぞ、モニカ!スタートダッシュするなら、弁当を持ってしやがれ。」

「あん、そうだったぁ~お弁当忘れちゃったぁ~先に車に乗っててね、凛ちゃん!」

「は、はい。」




烈司さんの言葉で思い出したように言うと、私をぎゅっとハグしてから離れる。

お店の名家へと引き返していった。



「ほら瑞希!邪魔者は消えた。さっさと、凛たんキープしな。」

「ばっ!?モニカと同類みたいな発言すんじゃねぇぞ!凛は俺の弟だ!」

「あうっ!?」



そう言って、背後から私をギューと抱きしめる瑞希お兄ちゃん。




(ひゃああああああああ!さらしを巻いてるとは言え、胸の上に手を~~~!!)




恥ずかしいやら、嬉しいやらで固まってしまう。




「凛は、俺の弟分だから、俺が構うのは当然だろうが!?」

「はいはい、わかったよ瑞希~」

「だったら今日一日、兄として責任を持って世話をしろ。烈司、皇助はどうした?」




そんな私の前で、獅子島さんと烈司さんが淡々と話す。




「ああ、まだ電話してんぜ。もう少しで終わりそうだけどな。」

「女とも、終わりそうだろうあの馬鹿は?凛道、お前も女関係のトラブルは起こすなよ?」

「ざけんな伊織!凛は硬派だからそれは絶対ねぇんだよ!!なぁ、凛!?」

「は、はい!女性関係のトラブルなんてえしません!こう見えて自分・・・一途ですから・・・!!


(瑞希お兄ちゃん一筋ですから!!)




そんな思いで、瑞希お兄ちゃんを見上げながら言う。

これに彼は―――――――――




「ほらな!凛、気になる子が出来たら言えよ!俺、協力してやるからなぁ~!?」

「・・・。」




そのセリフを聞いて思う。

瑞希お兄ちゃん、絶対に、キスしてくれたことを覚えてない、と。

同時に、好きな人に好きな人のことを相談するのって、告白にならないかと思う。




(というか・・・・私、いつ告白できるんだろう・・・・?)





とりあえず、当分無理だということはわかった。