彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



カンナの携帯につながっている携帯から聞こえてきたのは、冷ややかな音程と呆れが見え隠れする声。




〈あのさー話聞かせてもらったけど、君が庄倉君だよね?羅漢を束ねてる元締め。〉

「・・・だったらなんだ!?」

〈評判悪いね、庄倉君。〉

「なにぃ!?」



(ドストレート!?)

(結構言うな!?)



目と目で語り合う俺と悠斗。

姿が見えない相手は、さらなる辛口コメントをする。






〈そうでしょう?おたくの雨宮君もさー言ってたよ。タイマンで呼び出す本人と直接話しさえできれば、後は1人でノコノコやって来た大河を全員でオシャカにして仲間と連絡とれないようにすれば、証拠は完全には残らないって。〉


「「「なんだと!?」」」






その言葉に、違った意味で叫ぶ庄倉と悠斗と俺。





「そっか!声を聞いた本人がいなきゃ、証拠にはなんねぇ!やっぱり庄倉!テメーが大河とカンナを・・・!」

「は、早まってんじゃないぞ長谷部!おい、お前誰だよ!?名乗れよコラ!?」




ばつが悪そうに言う庄倉に、周囲も騒がしくなる。

これにを知ってか知らずか、電話の主はため息をつきながら言う。




〈え?私?私の名前聞きたいの?〉

「そう聞いてるだろう!?」

〈じゃあ、先に名乗ってよ。〉

「はあ!?」

〈アメリカじゃあ、自分の名前を先に名乗るでしょう?ホント、マナーが悪いですね?〉


「ここは日本だバカ野郎!!」





冗談とも本気とも取れる口調。

電話の相手が何者かわからねぇけど・・・





(なんかおもしれー奴・・・!)




思わず、悠斗と二人顔を合わせ、笑いそうになって堪える。

その間にも庄倉の罵声は続く。





「お前な!羅漢の庄倉愛雄相手に、そんな口聞いて許されてると思ってんのか!?」

〈思います。というか、忙しいから電話切りますね。〉

「はあ!?」


〈いつまでも、あなた程度の人と話してるほど暇じゃないです。それでは失礼します。〉





ブツ!ツーツーツー・・・




「・・・・・え?」







この展開に、庄倉だけでなく、俺達全員が固まる。

一方的に庄倉からかけた電話は、相手の一方的な事情できられた。




〔★誰も予想できなかった★〕