俺達の住む町には、伝説のチームが存在する。
県下指定の暴走族グループ『龍星軍(りゅうせいぐん)』
走りと喧嘩の最強暴走族にして、少数精鋭を誇った何でもありのヤンキー集団だ。
今話しかけてきた百鬼さんは、その初代幹部を務めた男のうちの一人。
別名、『野獣』といわれる生物学上は人間とされている御仁。
今はヤンキーを卒業したらしいが、あまりそのようには思えない。
彼ら初代が引退してから、その後継者が『龍星軍』を継いできた。
しかし、代を重ねる際に、いろいろと問題が起きて、ここ最近は『龍星軍』の後継者を指名していなかった。
そこへきて、怖いもの知らずの我らがリーダーの円城寺大河が、直談判という形で百鬼さん達に『龍星軍』を継がせてほしいと頼みに行きやがった。
最初は相手にされなかったが、最終的には大河の意見は通ったわけだが・・・
「それ、ヒイキじゃないですか?」
元赤崎中学のOBで、自称百鬼さんの後輩である先輩が待ったをかけてきた。
「『龍星軍』を継ぎたい奴は、そこら辺にいます。どうせなら、勝負させてくださいよ。」
「ほぉー・・・バトルロイヤルか?」
「強い奴が頭を取るのは当然です。ご存じないかもしれませんが、円城寺は、ツレだとか言って女にも『龍星軍』の看板つけて走らせる気ですよ?百鬼さんが現役の頃は、女人禁止だったでしょう?」
「つまり、女が混じってることも気に入らねぇーって・・・!?俺に文句言いたいのか・・・!!?」
「ぅつ!?ち、ちがうっす!ですから、もっと公平にしてもらった方が、若者もチャンスがほしいわけで~」
「わはははは!!・・・いいだろう。」
噂でしか聞いてないので、どこまで正しいかは、わからない。
わからないが・・・
「俺らの後継者になりたきゃ、バトルロワイヤルのデス・マッチレースに参加してもらう・・・!参加グループは制限なし!俺らが指定した3日間を生き抜いて、ゴールである大嵐山まで来たやつに次の『龍星軍』の看板をやる!もし、ゴールした奴らが複数いたら、そいつらのうちの代表同士にタイマンで闘ってもらう・・・!最後の1人になるまでだ・・・!!いいな・・・!!?」
こうして、『龍星軍』後継者争奪戦が発生したのが2日前。
今日が、最終日の3日目だが・・・


