彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「・・・・・・・冗談じゃない。」




クズの部下はクズだとわかった。

そもそも、瑞希お兄ちゃんを悪く言う時点で気に入らない。

喧嘩しちゃっても構わないけど――――――――




(素手とバットは反則でしょう・・・?)




可児との会話で、攻撃を止めている羽柴達を見る。




(脱出するにしても、囲まれちゃった。無傷での通過は無理。)




多少、痛い思いをするのは仕方ないけど、数が多い。

教室の中の敵は、数が減ってない。

どこからか、尾村の仲間が集まってるんだと思う。

それを裏付けるように、床に負傷したヤンキー達が結構倒れている。

机はぐちゃぐちゃで、ブルドーザーでも通ったようなありさま。

窓ガラスも割られて、黒板も凹んでる。

まだ、教師がくる気配はない。




(これ以上大事になる前に、敵を倒さなきゃ・・・!)




何かいい方法は~




(あ!?そういえば・・・・)




思案して、あることに気づく。




(今日は、『アレ』を持ってきてるんだった・・・・。)





持参した『アレ』の存在を思い出す。




(ダメ元で~使ってみる・・・?)




「尾村よぉ~まだ、文句あるのかよ!?」

「俺らから言わせてもらえば、オメーの発言、裏切り行為だぜ!?」

「ざけんな!俺はそんなつもりねぇ!」

「だったら、黙って見学してろよ!立会人!」

「な、なんだと!?」

「オメーが証言してくれれば、上も信用するだろうが!?」

「まぁ、俺らがやられたら、オメーが仇討してくれや~!」




顔をゆがめる可児に、その友達である可児が肩を叩きながら言う。

これに、ギロっと相手を苦味ながら黙り込み、動かなくなる可児。




「待たせたな、4代目!」




それを見ていた私に、ピアスの男が言う。




「お前が最強の『龍星軍』4代目なら、これぐれー朝飯前だろう?」




そう言って、羽柴を含めた4人だけが、他の仲間よりも一歩前に進む。