「やめねーか!!」
「うわ!?なんだよ!?離せ、可児!」
「なに甘いこと言ってんだよお前!?」
「そうだぞ!オメー尾村さんに恩があるくせに、その人を倒した敵をかばうのか!?」
「そ、それは・・・」
制止している仲間の言葉で顔色を変える可児。
それを追い込むように、口々に奴らは言った。
「尾村さんのメンツをつぶしたガキ、庇ってんじゃねぇぞ!?」
「それでも、尾村さんの次の次の後継者かよ!?」
「くっ・・・!」
(次の次って・・・・)
〔★ビミョーな順位だった★〕
「えーと・・・つまり、可児君が尾村のように、いずれは頭になるってことなの?」
「そうだよ!こいつは未来が約束されてるから、甘いこと言えんだよ!」
答えたのはピアスの男。
私を馬鹿にするように見た後で、ムカつく声で言った。
「可児からすれば、俺らみてぇーな下々の気持ちはわからねぇんだよ!」
「はあ!?羽柴、何言いやがる!?俺はお前のこと、ツレだと思ってんだぞ!」
「そのわりにゃあ、俺らのすることにケチつけるじゃねぇか!?オメーも社会に反発してんなら、きれいごと抜かしてんじゃねぇぞ!?尾村さんがやられたら、それ相応の報復して何が悪いんだよ!?」
「そ、っそりゃあ、そうだが―――――――!?」
「見損なったぜ!オメーが恩知らずだとはよ!?」
「ぐっ・・・!」
(恩知らずって・・・・)
可児達の会話を聞いて、少しだけわかる。
可児は尾村に恩がある。
道徳的中には、尾村を思って一対一で私を倒そうとしてる。
でも、羽柴とか言う男を含めた仲間達は、私を倒せば幹部へ昇給できるから、どんな手を使っても倒したい。
卑怯な方法を使っても、カタキと称して、凛道蓮を倒したい。
可児は卑怯が許せない可児に対して、『恩義』という言葉を武器に、自分に都合よく事を運ぼうとしている。


