彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「・・・あいつらのボスである尾村からして、最初から凛をターゲットにしてたんだ。その頭がやられても、手足の魔とは変わらねぇ。お前狙いだよ・・・・!」

「僕狙い?・・・・ああ、そっか。龍星軍の4代目は、ロックオンされてるんだったね・・・」

「なに他人事とみてぇーに、語ってんだよ!?くるぞ、構えろ!」




そう語るカンナさんの言葉通り、数人が可児を押しのけて向ってきた。




「うら!俺が一番乗りだ!」

「待て、抜け駆けすんな!」

「ここは、俺がやる!」

「俺だ!」

「俺って言ってるだろう!?」


(あれ?なんか・・・・・)


「カンナさん、威勢はいいけど、誰も僕のところまで来ない・・・」

「オイお前ら!しかけるにしても、誰から行くか、順番決めとけ!」




カンナさんに言えば、私の代わりに文句を言ってくれた。




〔★凛を巡って仲間割れが発生していた★〕




「オメーらやめろ!ここは、誕生日順に~」

「うるせぇよ可児!幹部昇格のチャンスを、生まれた速さで譲ってたまるかよ!?」


「え?」

(幹部昇格?)




気になる単語があったが、それどころではなくなった。



「早い者勝ちだ!」

「一気に叩いてやる!」

「あ!?オイ!?」




可児の制止を振りきり、武器を振り上げたヤンキー達が私へと突進してきた。



「死ね凛道!」



そう言って、ツンツン頭の不良が金属のバットを向けてくる。




「わっ!?本当に殺す気ですか!?」


「そう言ってんだろう~!?」

「オラ!当たれよ!」




間一髪でよければ、背後から2人、木製バットで向かってきた。




「凛、あぶ―――――――!」

「カンナさん、俺から逃げて!」

「きゃ!?」




私をかばおうとするヤンキーガールを突き飛ばす。

女らしい声を出して、彼女は離れた。

強く追いすぎて、そのまま倒れそうになったが――――




「カンナ!」

「た、大河!」




カンナさんの声に反応し、そりこみを入れているヤンキーを蹴り倒した円城寺君が彼女をキャッチした。





「大河!凛がピンチだ!」

「オメーがピンチだったんだよ!」


(よかった・・・無事で。)




そう言いあう二人に、ホッとしながら伝えた。