彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「来ないでください・・・」

「くっくっく!なぁーに?俺が怖いか?来たらどうなる、子猫ちゃん?」

「あなたが・・・とても後悔します。」

「ほお~?俺が?どんな風に??」

「あ、そこドアがあるので踏まないでください。絶対踏まないで。本気で踏まないで。あなた、超困りますよ。」

「はあ~?困る~?じゃあ――――――踏んじゃおうかなぁ~!!?」





親切で言ったのに。





バン、バン、バン、ババン!!






可児が踏みつける動作をしたことで、





「「「あっ!!?」」」





尾村たちと一緒に来た仲間が、思い出したかのように声をあげる。






「あ?どーしたんすか、先輩方?」



メリ!メリメリメリ!!






そう聞きながら、不思議そうに可児が床に横たわるドアの上に乗る。





「「「あああー!?」」」





それで、この喧嘩を最初から見ていた生徒達から、そういえば~!?という感じの声がもれる。




「「「あ・・・。」」」



爆裂弾のメンバーからは、やっちゃったよ~的なつぶやきが出る。





「へ!?な、なんだなんだ!?なんなんだよ、みんなして!?はぁ~!?俺、何かした!?」




戸惑いながら、たずねる可児。

その体が、片足が、苛立たしそうに持ち上がり、下にあるドアを強く踏んだ。




ババン!!


「うぎゃ~!!」

「えっ!?」


「あぎゃっ・・・」





それがトドメのひと踏みとなった。

可児が、上げた足を下ろした瞬間。

倒れているドアの下からうめき声がした。




「なっ!?ななな!?なんだ、今の声!?おい、オメーら!どうなってる!?」





私と円城寺君に向かって聞いてきたので、率直な感想を述べた。





「だんまつまですね・・・」

「だんまつまだろうな。」

「そういうことを聞いてんじゃねぇよ!」



偶然にも、2人の意見は一致する。

これに、赤い顔で怒鳴りながら可児は言った。




「答えになってねぇよ!もういい!俺が自分で確か・・・うわ!?なんだこれ!?」

「え!?マジか、可児!?」

「人がいるぞぉー!?」

「マジかよ!?おい、手ぇ貸してくれ!」





そう言って、引きつれてきた仲間に応援を頼む。

それに仲間は従い、数人でドアに手をかけた。